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FEAUTURE特 集

ザ特集

名古屋の"猫カフェ"オープンの訳とは?

18.12.12

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名古屋市西区に夫婦で経営する
「猫カフェ」があります。

週末は猫好きで賑わい人気ですが、
店の目的は
「ただ猫とふれあうだけ」
ではありません。

夫婦が「猫カフェ」を作ったわけとは?


名古屋市西区の住宅街。

ある民家の庭に置いてあるのは、なんともカラフルなバス。

中を覗いてみると...

実はここ、猫と触れ合える「猫カフェ」だ。

2階建てのバスを改造して店舗にしている。

「初めて来てみて、すごく楽しい」
(客)

「設備も整っているので、猫ちゃんたちみんな幸せそう」
(客)

この「ひだまり号」、ほかの店と違うのは、店舗の形だけではない。

経営者の
祖父江吉修(よしのぶ)さんと妻の昌子(まさこ)さん。

20匹を超える猫の世話に大忙しだ。

その中の一匹が・・・

「北区から来たアトムです」
(祖父江昌子さん)

メス猫のアトム。

半年前までアトムは別の場所にいた。

そこは・・・

2018年6月、名古屋市北区の市営住宅で、
40匹を超える猫を飼っていた女性が強制退去となった。

ペットの大量繁殖で飼育不能となる
「多頭飼育崩壊」だった。

「アトム」はこの時、
名古屋市動物愛護センターに収容されたうちの1匹で、
その後「ひだまり号」にやってきた。

「(ひだまり号)に来た時は、ガリガリだった。
 洋ナシのように太っちゃって」
(祖父江昌子さん)

ひだまり号にいる猫は、すべて
動物愛護センターから引き取った飼い主のいない猫だ。

祖父江さん夫婦は、
こうした猫と新たな飼い主との出会いの場所として
「ひだまり号」を作った。

2018年8月のオープン以来、30匹あまりの猫が、
ここで飼い主と出会うことができた。

この日、昌子さんは、出かける準備をしていた。

「湯たんぽです。持ってくる間、猫が寒いので。
 子猫の場合は体温調節ができないので、
 暖かくしてやらないと命にかかわる。」
(祖父江昌子さん)

訪れたのは、動物愛護センター。

新たに、子猫を引き取るという。

「公園や道路の端などで見つかった猫だと思う」
(担当者)

引き取る予定の猫はこの3匹だった。

しかし...

「実は11月末に多頭崩壊が何件かあって、
 それでドッと入って来るので、ケージを空けたい」
(祖父江昌子さん)

これからセンターにやってくる猫の居場所を確保するために、
昌子さんは急きょ6匹の猫を引き取った。

2018年度、センターで引き取り手が見つからず
殺処分された猫の数は140匹にのぼる。

「猫の命を救いたい」
昌子さんがそう思ったのは、
5年前の、ある出来事がきっかけだった。

「PTSDのうつ病と診断された。
 3年半くらい部屋から出られなくて」
(祖父江昌子さん)


「猫の命を救いたい」と活動を続ける祖父江さん。

この続きは、12月13日にお伝えします。


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