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FEAUTURE特 集

ザ特集

復活 三輪トラックにかける思いとは

19.01.23

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清須市にある運送会社が
昭和時代に活躍したあるものを
復活させる取り組みをしています。

そのワケに迫ります。


清須市の三和梱包運輸。

創業から60年が過ぎ、
専務の橋本憲佳さんには、ある計画があった。

それが...。

「名刺の裏にも書いてある
 三輪トラックを復活させたい。」
(三和梱包運輸 橋本憲佳専務)

名刺の裏に書いてあるのは、
昭和の時代に活躍した三輪トラック。

狭い道でも小まわりが利くなど
当時は絶大な人気を誇り、
橋本さんの祖父・正芳(まさよし)さんも
創業時にはこの三輪トラックで荷物を運んでいたという。

このトラック復活の狙いとは...。

「(三輪トラックは)出発する前にも
 より細かく点検をしないと
 トラックが壊れてしまう
 という話を(祖父から)聞いた。
 三輪トラックを通じて、
 整備をしないトラックは怖いんだ
 というのをわかってもらいたい。」
(三和梱包運輸 橋本憲佳専務)

当時の道路事情を考えると、
ちょっとした油断も事故につながりかねないため、
事前の安全点検は最も重要だったという。

時代が変わっても、
安全対策は怠らないでほしい。

橋本さんはそんな思いから三輪トラックを復活させたのだ。

この日、
橋本さんが若手社員とともに訪れたのは
三重県伊勢市にある「のりもの博物館」。

「おはようございます」
(三和梱包運輸 橋本憲佳専務)

これが、
今回復活した1971年製のダイハツの三輪トラックだ。

橋本さんが6年がかりで
この博物館にあるのを見つけたという。

修理は館長の北井誠也さんに依頼。

約半世紀前のものとあって、
エンジンやブレーキなど至るところが錆びていて、
修理には2カ月かかった。

「古いだけあってメーカーさんも
 部品のストック持っていないから、
 古い時代のものは部品(を集めるの)が大変。」
(伊勢のりもの博物館 北井誠也館長)

試乗のため現地を訪れた橋本さん。

さっそく、乗り込むと...。

「揺れ方が違うやろ。」
(伊勢のりもの博物館 北井誠也館長)

「全然違う。」
(三和梱包運輸 橋本憲佳専務)

揺れも大きく、
運転席は大人が乗るとギリギリのサイズ。

さらに、
ハンドルも...、両手でないと回せないほどの重さ。

「右肩がつりそうになった。」
(三和梱包運輸 橋本憲佳専務)

続いて、社員が挑戦。

すると...。

「結構つながるの...(クラッチ)つながらないね...」
(社員)

さらに、走り始めたと思ったら...。

ギアがうまく入らずエンストを起こしてしまった。

今のトラックとは違い、
シフトがメーターパネルに表示されないため、
どこに入っているのかわかりずらいようだ。

Q,どうでした?

「なかなか難しい。
 アクセルとクラッチのつなぎ方が
 今の車にないような感じ。」
(社員)

「整備前点検、出発時の確認。
 大切さを気づいていただければなと思う。
 まだまだこれからだとは思うが、今のところ大成功。」
(三和梱包運輸 橋本憲佳専務))

引退した三輪トラックを再び表舞台に引っ張り出した橋本さん。

その取り組みはこれからが本番だ。 

橋本さんによりますと、
今後は
公道で走らせるための
手続きをして、
運送用に使用したいということです。