FEAUTURE特 集

ザ特集

町工場の"夢"のストロー

19.01.31

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岐阜の町工場が
生き残りをかけて開発したストロー。

何度でも使うことができ、
外国人観光客向けのお土産にもなる。

夢は膨らみますが、
初めて迎えた発表会で
しっかりPRできたのでしょうか?



岐阜県安八町にある富田鉄工所。

自動車の金型を製造している従業員5人の町工場だ。

社長の富田貴文さん。

挑戦しているのは下請け一辺倒から脱却し、
オリジナル商品を販売することだ。

「小さい会社で
 この世の中の動向や将来のことを考えると
 どうしても不安が多いので、
 今までの金型作りで養った技術を生かして
 何か自分で作ってみようということで、
 今回初めての自社金型制作による製品作りに
 チャレンジしようと思った。」
(富田鉄工所  富田 貴文 社長)

作った商品がこちら!

ストローだ。

真ん中から割れるから、何度でも洗って使える。

デザインは外国人受けを狙って、カブトの角のようにした。

「使い捨てではなく、
 繰り返し使えるストローであれば、
 ごみも減らすことができればいい。」
(富田鉄工所  富田 貴文 社長)

それにしても、このストロー、
つなぎ目から飲み物が漏れることはないのだろうか?

実際に使ってみると・・・このとおり!

全く漏れない。

ふたつのパーツはがっちりとはめ込むことができる。

正確に作り上げた金型があってこその商品だ。

この日、
富田社長はマスコミ向けの商品発表会にいた。

PRしなければ、商品は売れない。

初めての挑戦に緊張が高まる。

商品に込めた思いを訴えた。

6分間のプレゼン、手応えは?

「割とうまく伝えたいことは
 伝えられたと達成感がある。」
(富田鉄工所  富田 貴文 社長)

後日、
富田社長はストローの改良に取り組んでいた。

使いやすい硬さになるように材料の配合を調節した。

町工場の夢を乗せた洗えるストロー。

販路の確保やパッケージのデザインなど、
新たな挑戦はこれからも続く。


ストローは
2月1日からインターネットで
1本800円で販売されます。


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