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FEAUTURE特 集

ザ特集

"意外な経歴" セラピーホースと交流

19.02.27

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田原市の牧場で
飼育されているこちらの馬。

「セラピーホース」と呼ばれています。

障害のある人が
「セラピーホース」と触れ合うことで
心が癒されたり運動機能の向上に繋がると
期待されています。

意外な経歴を持つ一頭の「セラピーホース」と
障害のある子どもたちとの交流を追いました。

田原市にあるピッコロファーム。

ここでは、3頭のセラピーホースが活躍しています。

馬の世話をしているのは、
長江清仁さんと妻の久美子さん。

2人は別の乗馬クラブで
一緒に働いていましたが、
2018年1月、独立し、
ピッコロファームを立ち上げました。

ホースセラピーを始めたのは、1本の電話がきっかけでした。

「障害のある子を
 受け入れてもらえますか?という電話ですね」
(ピッコロファーム 長江清仁さん)

「是非うちの子に(乗馬を)させてほしい
 いろいろなリハビリに行っても
 怖くて泣いたりとか
 どうしたらいいんだろうと
 悩んでいるときだったそうです」
(ピッコロファーム 長江久美子さん)

障がい者を助けたい!
2人の想いは重なりました。

3頭のセラピーホースのうち、
2頭は小さなポニーです。

しかし、もう1頭は...。

どっしりとした体の馬。
実は‥・。

元競走馬のサラブレッドです。

デビュー2戦目で優勝。
将来を期待されていました。

しかし...

足のケガが原因で引退。

長江さんは障害者に大きな馬にも触れて欲しいと
引き取ることを決めました。

ここに来たときは、手の焼ける馬だったそうです。

Q.「ロベルクランツが来たときは?」
(記者)

A.「怒りっぽかった
  耳を伏せて 威嚇してくる感じ」
(ピッコロファーム
       長江久美子さん)

この日も、
餌を食べているところを撮影していると...。

おっと!
威嚇してきました。

ロベルクランツは、
周囲の状況に敏感だと言います。

そのため、平常心を保つ
トレーニングは欠かせません。

おや?
牧場の外に出ていきました。

散歩をしているわけではありません。

これもトレーニングです。

初めて聞く音や見るものに驚かない様にするのです。

「寒いな きょう 風が冷たい」
(ピッコロファーム
       長江清仁さん)

この日はとにかく風が強い。

それでもロベルクランツは
平常心をキープしました。

「人間を無視する馬が一番困ります」
(ピッコロファーム 長江清仁さん)

「セラピーホースにポンとなれるわけではない
 右肩上がりに成長していくものでもない
 波がありながら徐々に環境になれていって
 長い目でみて育てていくのが大事」
(ピッコロファーム 長江久美子さん)

この日、セラピーにやってきたのは、
大谷幸太郎くん。

ダウン症の男の子です。

さあ、ロベルクランツに乗って出発。
と思いきや。

「怖い イヤ イヤイヤ」
(大谷幸太郎くん)

幸太郎くんは、
ロベルクランツに乗ることができるのでしょうか?

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