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FEAUTURE特 集

ザ特集

"映画"が誘致で町おこし

19.03.21

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知多半島にある美浜町が
2018年、映画の撮影をきっかけに
本格的な撮影の誘致や支援に乗り出しています。

映画の撮影がもたらした"思わぬ"効果とは?



美浜町の高校であった
実話を元に撮影された、1本の映画。

この映画をきっかけに、
ロケ撮影の支援を行う
知多半島で唯一の
フィルムコミッションができた。

仕掛けたのは美浜町観光協会の伴さん。

「こちらは『世界でいちばん長い写真』で
 撮影のあった若松海岸です。
 撮影がある度に、
 町の方が何日も前から清掃してくださって、
 みんなで作ったという思い出になった。」
(愛知県美浜町観光協会 伴友貴恵さん)

この日、伴さんがいたのは三重県桑名市にある「六華苑」。

大正時代に完成した国の重要文化財で
2019年の大河ドラマの撮影に使われ、観光客が増えている。

「愛知県美浜町フィルムコミッションの伴と申します。」
(愛知県美浜町観光協会 伴友貴恵さん)

実はこの日、今注目のロケ地に、
愛知、岐阜、三重のフィルムコミッションが集まり、
会議が行なわれた。

参加したのは、東海3県あわせて16団体。

ここ数年、国内のロケ撮影は増加傾向にある。

フィルムコミッションができ始めた
2000年に比べ、2015年は約2倍に。

さらに、東京オリンピックに向け、
愛知など東海3県に注目が集まるという。

海外からの関心に加え、こんな事情も。

「東京がどんどん撮りにくくなっているということもあって、
 やっぱり愛知は新幹線で名古屋まで来てしまえば、
 キャストさんとかも動きやすいですし、
 高速からも割と近いということもあって、
 愛知、岐阜、三重で撮影する作品は多くなる。」
(名古屋ロケーションナビ 三宅友里さん)

いま伴さんの所にも、
映画やCMの問い合わせが5件、
2019年になって急に増えたと言う。

「ずっとロケハン目線ですね。
 ちょうど今本当にたくさん企画書をいただいている段階で
 それに合ったロケーションが無いかなと思って。」
(愛知県美浜町観光協会 伴友貴恵さん)

時間があれば美浜の町をめぐり、
撮影ポイントを探す伴さん。

「ここが私の好きなロケーションです。」
(愛知県美浜町観光協会 伴友貴恵さん)

三河湾を見下ろす、通称「花ちゃん坂」。

知る人ぞ知るビュースポットで、
海を背景に走る赤い電車が
撮影の時、良いアクセントになるという。

「このすごい素敵なロケーションを
 ぜひ出していただくように
 頑張って発信していければと思っています。」
(愛知県美浜町観光協会 伴友貴恵さん)

地元の隠れた良さを
発掘する機会にもつながる、撮影の誘致。

住んでいる人々の気持ちにも、変化が現れている。

「私たちは(美浜町に)住んでいて、
 すごい田舎なのにとか、
 何もないのにとか思ったりするが
 気づかされることとかあるから、
 こういう(撮影を)きっかけで発見できたりするよね。」
(映画撮影に協力した 永田みかさん)

「本当にみなさん言ってくださる。」
(愛知県美浜町観光協会 伴友貴恵さん)

フィルムコミッションを立ち上げた当初、
ロケ隊の宿泊代や弁当代などによる経済効果を期待していた伴さん。

今ではその考えが変わったと言う。

「町の人が映画を通じて
 自分の町の良さを再発見できたり、
 誇りだったり、自信を持ったりとかして、
 それが本当に活力に変っていくと思うので、
 そっちの方が全然大切だと
 今はそういう考えに変わりましたね。」
(愛知県美浜町観光協会 伴友貴恵さん)

伴さんは、
きょうも町の魅力を発掘し続けている。


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