FEAUTURE特 集

ザ特集

ネコを殺処分から救いたい

19.05.08

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空前のペットブームとも言われる中で、
殺処分される猫がいます。

小さな命を救うために
ネコの「避難所」を
運営している男性を取材しました。


西区にある「花の木シェルター」。

その中には・・・
たくさんのネコが。

その数約120匹。

みんな飼い主のいないネコです。

ネコは飼い主がみつかるまで、ここで暮らします。

まさにここは、ネコたちがその命をつなぐ避難所です。

「ここまだ掃除中。
 ここにお客さんが来て、ネコと触れ合う場所になる」
(花の木シェルター代表 阪田泰志さん)

Q、月にどのくらい引き取られる?

「今の時期は20匹前後、
 子ネコが産まれるシーズン(4月~6月)は倍ぐらいです」
(花の木シェルター代表 阪田泰志さん)

一見、ロックミュージシャンのようなこの男性・・・

「花の木シェルター」代表の阪田泰志(さかたやすし)さんです。

子どものころから動物が好きで、大学では酪農を学びました。

その時、捨て猫が殺処分されることを知り、
疑問を持ったといいます。

「卒論のテーマが「殺処分」だった。
 殺処分ゼロ、行政に持ち込まれた動物が
 処分されないシステムを作る。それが近々の目標です」
(花の木シェルター代表 阪田泰志さん)

人間の身勝手でネコが殺されるのは許せない、
そんな思いから5年前にシェルターを開設しました。

この日、阪田さんが訪れたのは
名古屋市動物愛護センターです。

飼い主に見放されたネコや野良猫が収容されています。

阪田さんは毎月ここを訪れ、ネコを引き取っています。

愛護センターのネコは、引き取り手がいなければ、
殺処分される可能性が高く、
その数は2018年度で189匹にのぼります。

「阪田さんに成長したネコ、乳飲みネコを引き取ってもらっている。
 愛護センター、行政が助かる。当然ネコも助かる。」
(名古屋市動物愛護センター 鳴海大助さん)

「毎年子ネコシーズンが始まるので、すごい数がうちに来る」
(花の木シェルター代表 阪田泰志さん)

花の木シェルターに新しいネコが引き取られてきました。

生まれたばかりの子ネコです。

子ネコは数時間ごとにミルクを飲ませなければならないため、
6人のスタッフが交代して世話をする必要があります。

「玄関前に捨てられたとか、えさをやっている野良ネコが産んだり、
 避妊去勢手術をせずに生まれたり、飼いきれなくなり持ち込まれたり。
 (人間は)勝手なものですよね」
(花の木シェルター 木下美春さん)

花の木シェルターには阪田さんの活動に共感して、
「ネコを飼いたい」という人が訪れます。
 
「困っているネコたちを救えるのなら、そういう選択肢もいいのでは」
「協力できれば私たちもネコも幸せ」
(ネコを見にきた夫婦)

シェルターの運営には、人件費や家賃、餌代などかかります。

寄付金を募集していますが、決して楽ではありません。

「里親にお願いしているのは(譲渡の際に)一匹3万8000円いただきます。
 その中に不妊手術のお金やワクチンや検査のお金も含まれる。ギリギリです。」
(花の木シェルター代表 阪田泰志さん)

それでも、阪田さんは今、
新たなプロジェクトに取り組んでいます。

それは・・・

「花ノ木シェルターの2号館です」
(花の木シェルター代表 阪田泰志さん)

シェルターをもうひとつ造るという阪田さん。

その理由とは・・・



阪田さんの新たな挑戦。

この続きは、
9日にお伝えいたします。


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