FEAUTURE特 集

金スぺ

独占密着!"感動"の瞬間も

19.05.17

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17日に発売を迎えた
「ミシュランガイド」

星付きの評価を得た店は
ごくごく一部でしたが、
今回、私たちは
見事、「二つ星」に輝いた
東区の日本料理店に独占密着しました。


東区にある日本料理店「明庵(みょうあん)」。
予約が難しい名店として知られる。

明庵のシンボルは、厨房の真ん中に据えられた
赤いかまど「おくどさん」。

客の目の前で焼かれる魚の色、香り、音。
五感を奪われる料理だ。

その名店に3日、
ミシュランガイド出版記念パーティーへの招待状が届いた。

パーティー前日、
いつも通り営業している明庵を訪ねた。

夫婦2人でこの店を営むのが、
黒川明人(あきひと)さん。

この店を構えて10年。
季節に合わせて、多彩な料理を作り出している。

「師崎で揚がったタチウオですね」 
(明庵主人 黒川明人さん)

黒川さんが献立の中心に据えるのは、
地元愛知の食材だ。

「(愛知産は)クオリティーの高いいいものが入ります。
 それを食べて喜んでいただけたらという思いで(作っている)」
(明庵主人 黒川明人さん)

脂の乗ったタチウオの塩焼き。

これだけで十分おいしそうだが...。
黒川さん、何かふりかけ始めた。

すっているのはなんと、
1本数千円はするであろう、からすみだ。

黒川さんの料理は他にも
バジルとホタルイカを合わせるなど、
日本料理でありながら
海外での経験も生かし、食通をうならせる。

黒川さんは武豊町出身。
日本の料亭で修業し、
20歳から12年間、オランダで日本料理を作った。

ヨーロッパ暮らしの経験から、
ミシュランの星の評価を得るのが、
いかに名誉で難しいかを知っている。

「ミシュランに評価をもらうことは
 光栄なことだが全てではありません。
 ふだん店を手伝ってくれているおかみさんや
 食材を卸してくれている業者さんにとっては、
 明庵が良い評価をもらえたら喜んでくれるかなと思います」
(明庵主人 黒川明人さん)

食事の締めに土鍋でご飯を炊く。

ご飯には強い思い入れがある。

「外国に長くいたということもあって、
 日本に帰って白いお米を食べるとと本当におししい。
 赤だしやお漬物、それで十分ですよね。
 日本人の心だと思います」
(明庵主人 黒川明人さん)

ミシュランガイド出版記念パーティー、
約750人が招かれた。

その中に黒川さんの姿も。

「すごいイベントだと思います。
 評価はどうあれ楽しんでこようと思います」
(明庵主人 黒川明人さん)


どの店が掲載されるかは、まだ分からない。

まずは一つ星の店の発表、
愛知の一つ星の和食店、8軒に名はなかった。


続いて二つ星。

黒川さん、どうにも落ち着かない。

そこへ。

「日本料理の店です、明庵。黒川明人様」
(会場アナウンス)

友人の料理人たちから祝福を受ける黒川さん。

堂々、二つ星の評価を得た。

「はっきり言ってびっくりしています。
 ありがたいとしか言いようがないですね。
 (評価に)恥じぬよう、
 これから精進して頑張るしかないと思います」
(明庵主人 黒川明人さん)

「二つ星」が決まった後、
お店には予約の電話が
殺到しているということです。


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