FEAUTURE特 集

ザ特集

なぜ今スポーツカー?

19.05.21

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トヨタ自動車は、17日、
かつてスポーツカーの代表格だった
スープラを17年ぶりに発売しました。

電動化や自動運転に向けた取り組みが進む中、
なぜ、今、時代に逆行するような
スポーツカーなのでしょう?

「スープライズバック
 スープライズバック
 感極まる声が聞こえてきそうです」

17日、トヨタは、
新型「スープラ」を発売しました。
ドイツのBMWと共同開発した、
今どき珍しいスポーツカーですが、
「スープラ」という名前、
聞いたことありませんか?

スープラが誕生したのは、1978年。

日本名「セリカXX」の北米向けの車名として登場し、
トヨタを代表するスポーツカーとして人気を集めました。

しかし、環境意識の高まりなどを受け、
2002年に生産が中止されたのです。

あれから17年、時代は大きく様変わりしました。
今やクルマは、電動化の時代。

それが、なぜ今、スポーツカーなんでしょうか?

「一断面だけを見るとスポーツカーは
 今の時代に真逆のようですけど
 実は最先端の物をスープラで
 どんどん採用していて
 新しい時代にフィットした
 車の楽しみ方をたくさん届けたい
 というのがこの車の一番の大きなポイント」
(トヨタ自動車スープラCE 多田哲哉さん)

"新しい時代にフィットした"とは、
どのようなスポーツカーなのでしょうか?
さっそく記者が試乗してみることに・・・

「免許がオートマ限定なので
 スポーツカーに乗れないと思う」
(樋口記者)

「この車はオートマで用意している」
(トヨタ自動車 高祖直幸さん)

マニュアルの印象が強いスポーツカーですが、
新型スープラは、オートマ仕様のみなんです。

約6秒で時速100キロに到達するといいますが・・・

「馬力がすごいというか
 加速する時にものすごく
 体で感じることが出来て
 走ってるなという感じがする」
(樋口記者)

最先端の技術は、
走りに関するものだけではありません。

「例えばスマートフォンで
 車のセッティングが出来たり
 自分の好きなレーサーの
 助手席に座ってレースが
 バーチャルのゴーグルで楽しめる
 レースの見方を全く変えるような技術も
 スープラで開発している」
(トヨタ自動車スープラCE 多田哲哉さん)


なぜ、発売が今だったのかについて、
専門家は、次のように話します。

「トヨタのブランドを引っ張っていく
 スポーツカーを持続可能にやっていく
 そういう思いができたのが豊田章男氏が
 社長に就任した約10年前の話
 それがようやく形になって
 出てくるのがこのタイミング」
(自動車アナリスト 中西孝樹さん)

新型スープラは、
北米やヨーロッパなど50カ国で販売予定で、
日本での先行発売には
約1400台の事前受注があったということです。

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