FEAUTURE特 集

ザ特集

なぜ増えた?半日運動会

19.05.22

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今は運動会シーズンですが、
名古屋の小学校を中心に
運動会を半日で終わらせる
動きが広まっています。

いったいなぜなのか?

熱田区の小学校に密着しました。

5月18日、熱田区の高蔵小学校で運動会が開かれました。

しかし今年の運動会は午前中だけ。
「半日運動会」です。

2018年は午前午後あわせて22種目ありましたが、
2019年は親子競技や赤白対抗リレーが姿を消しました。

競技はすべて2学年ごと。
種目の数は12に減りました。

半日運動会のスタートです。

保護者も子どもたちに熱い視線を送ります。

ビデオカメラを手にしたこちらのお父さん。

4年生と1年生に娘がいます。

短距離走に出ているのは4年生のお姉ちゃん。

ゴールの瞬間をビデオに収めると、すぐに場所を移動。

運動場の反対側です。

「赤と白なので逆なので」
(お父さん)

すぐに白組、1年生の妹の演技が始まるからです。

2019年のプログラムを見ると、
5、6年生の競技以外は常に娘の出番があります。

休むヒマはありません。

妹の演技に何とか間に合いました。

Q,今のところ休憩なしですね
A,「ないですね」
 (お父さん)

Q,去年と比べると?
A,「去年はほとんど椅子に座っていた。半分ぐらいは」
 (お父さん)

2019年、運動会が半日になった理由、それは...

熱中症。

「暑さ。この時期でも
 午後2時には気温が30度いく可能性があるわけで。
 そういう時間までならなければ、それに越したことはない」
 (高蔵小学校 森 雅広校長)

熱中症をめぐっては豊田市で2018年7月、
校外学習中の小学1年生の男子児童が死亡する事故がありました。

2018年の夏に熱中症で搬送された人の数は前の年の1.9倍、
約9万3000人に上っています。

教育の現場では今、子供の安全確保が最優先の課題なのです。

こちらは運動会の3日前の練習風景。

おなじみの騎馬戦です。

この騎馬戦には、ルールがあります。

「組み合わない!組み合わない!」
(先生)

組み合うのは禁止。

先生たちは掴み合いにならないよう目を光らせています。

そして運動会当日。

練習の成果は?

みんなルールを守れたようです。

子どもの安全も考慮して開かれた半日運動会。

しかしその背景には、"大人の事情"もあるようです。


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