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FEAUTURE特 集

金スぺ

東邦 負けられない"特別な夏"

19.06.28

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甲子園へのきっぷを手にするのは
どの高校なのか?

高校野球の愛知大会が
いよいよ29日開幕します。

注目は東邦高校です。

春夏連覇に挑む彼らには
どうしても負けられない
ある特別な思いがありました。


平成元年の優勝から30年...

平成最後のセンバツも優勝で締めくくり
平成の時代にその名を刻んだ〝東邦〟。

史上8校目となる
春夏連覇に向け舞台は新たな時代へと突入する。

「新しい元号は...〝令和〟であります」

東邦の次なる挑戦は令和最初の夏制覇!

歴史的偉業達成に注目が集まるが、選手たちには、
どうしても優勝を果たしたい特別な理由がある。

それは...

「森田監督も夏最後なので」
(石川昂弥主将)

「監督が最後の夏を迎えられて」
(熊田任洋副主将)

コーチ就任以来、東邦一筋35年という
森田泰弘監督が2020年春で勇退するのだ。

平成元年のセンバツではコーチとして
そして2019年は監督として
チームを優勝へと導いたそんな名将が常日頃、
選手たちに言い続けていることがある 


「『今自分に何が足りないんだ』
 『チームに何が足りないんだ』とか
 『チームとして今何をやらなければいけないんだ』
 ということをいつも考えて行動したら自然と力もつくし
 チームも良くなるということを言っている」
(森田泰弘監督)

選手たち個々の自立

それはチームを大きく成長させるため
必要不可欠なものだという
転機が訪れたのは2018年11月...

腎不全で闘病していた森田監督が手術を受けるため
3ヵ月、チームを離れることになった...
常に自分たちを見守ってくれていた監督不在の中、
選手たちは自分たちで話し合い、
コーチ陣に練習メニューを提案するなど
自ら行動するようになった
これまでは特に意識していなかった
ボール拾いにしても...

「1分40秒!」

目標タイムを決め時間を計測!
達成できればさらに時間を短くし再び計測!

選手たちは走ってボールを拾うようになり
どうすれば早く集められるのか考えるようになった

これにより練習時間が増えただけでなく
機敏な動きはグラウンドでの緊張感も生まれた

「(監督がいなくて)最初は不安というか
 ちゃんとできるかなというのはあったんですけど
 みんなに自覚が出たというか
 やらなければいけないという雰囲気になったので
 監督がいなかった3ヵ月というのは
 自分たちにとってとてもプラスになった」
(石川昂弥主将)

のちの選抜優勝へとつながった森田監督の教え

自分たちを成長させてくれた監督ためにも
最後の夏は最高の結果を届けたい

「いろいろな意味で必ず
 優勝しなければいけないと思いますし
 森田監督も夏最後なので必ず優勝したい」
(石川昂弥主将)

「監督のおかげで僕たちはここまで
 成長できているというのはあると思うので
 優勝することが監督への恩返しだと思っているので
 何としてもつかみ取りたい」
(熊田任洋副主将)

「最後の夏に春夏連覇をかけて
 やれるということは本当に幸せです
 夏の日本一というのは悲願なので
 何が何でも選抜の勢いを持って臨んで
 優勝したいと思います」
(森田泰弘監督)

創部90年で春は5度の優勝を誇る東邦だが、
夏の全国制覇はまだ一度も無い

選手たちは森田監督の花道を飾ろうと
全力でこの夏に挑む!

東邦高校は30日に1回戦を迎え
天白高校と対戦します。

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