FEAUTURE特 集
ザ特集
ソフト 1番候補の"ウリ"は・・・
19.07.29
東京オリンピックで
正式競技として復活するソフトボールで、
代表の1番バッターとして
期待されている選手が愛知にいます。
2008年の北京オリンピック。
日本はソフトボールで金メダルを獲得した。
2020年。
日本代表は、東京で北京の再現を目指す。
当時、高校3年生で代表入りを夢見ていた選手が
刈谷市の豊田自動織機にいる。
江口未来子選手。
今では東京オリンピックの代表候補の一人にあがっている。
一体、どんな選手なのだろうか?
「とにかく足が速いので内野ゴロでもセーフになったり」
「日本でも一番か二番かそれぐらい速い選手」
(チームメイト)
江口選手の持ち味は「足」のようだ。
一体、どれくらい速いのだろうか...。
打ってから1塁までのタイムは2秒81。
ほとんどの選手が3秒台という中にあって、
江口選手のタイムはずば抜けている。
その俊足を生かそうと今取り組んでいるのが、
「スラップ打法」と呼ばれるバッティングだ。
左バッターが打席で走りながら打つ、
ソフトボール特有の「スラップ打法」。
内野安打を稼ぐことができるのが特徴だ。
プロ野球に比べ、塁間が約9メートル短い
ソフトボールならではの「作戦」でもある。
「日本代表の監督・宇津木麗華さんに
スラップやセーフティーだったり
左バッターとしての引き出しを教えてもらったことが
今の自分のバッターとしての特徴」
(豊田自動織機ソフトボール部
江口未来子選手)
「塁に出ないとその足も生かされないので
本人がどれだけ相手チームを惑わすかというのを期待している」
(豊田自動織機ソフトボール部
永吉慎一監督)
江口選手は稲沢市の出身。
小学6年生から本格的にソフトボールを始めた。
そのきっかけもやはり"足"だったという。
「運動会で100メートル200メートル
リレーとかで走っているのを父兄さんが見てくれていて
その人たちからちょっと足速いから
"ソフトボールやってみない?"というのがきっかけ」
(豊田自動織機ソフトボール部
江口未来子選手)
江口選手が加入したチームは全国大会へ進み、
小学生の日本代表にも選ばれた。
そんな江口選手の名前が注目されるようになったのは
2018年11月の国際大会。
「1番レフト」で起用されると-。
アメリカ戦などで2本のホームランを放ち、
長打力があることもアピールしたのだ。
この日、江口選手は日本代表チームの
強化合宿に参加するため所属チームを離れた。
「あさってから福島の方に(合宿に)行ってきます」
(豊田自動織機ソフトボール部
江口未来子選手)
8月30日からは国際大会が始まる。
オリンピック前の最後の国際大会として結果が求められるが、
江口選手はあえて気負わないようにしたいと話す。
「(国際大会は)やってきたことを発表会として
どれだけチャレンジしていけるか
出していけるかを重視して
あまり結果を生き残るためって必要以上に
自分にプレッシャーを与え続けないようにしている」
(豊田自動織機ソフトボール部
江口未来子選手)
あと一年にせまった東京オリンピック。
夢の大舞台に立つため、
江口選手にとって勝負の夏が始まる。
オリンピックのメンバーは
2020年春ごろ決まる予定です。