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FEAUTURE特 集

ザ特集

子どもの"自信"を育てる楽工

19.09.10

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三重県に、こどもの「自信」を育てるという
ユニークなガッコウがあります。

このガッコウが掲げる「教えない教育」とは?

夜の小学校。
体育館に集まったのは約60組の親子。

「1グループで1個になります」

小さな照明器具を渡され、校舎の中へ入ってくと・・・
そこはお化け屋敷でした。

「びっくりして一言もしゃべりませんでした。」
              (参加した親子)

このお化け屋敷、子どもたちが廃材を利用して
一か月近くかけて作り上げました。

お化け役も子供たち。
子供たちが決めて、子供たちがつくり、子供たちが楽しむ
そんな「ガッコウ」がありました。

「いろいろできて面白い。」
「工作が楽しい。」
       (子どもたち)


三重県桑名市多度町。
廃校となった小学校を活用し5年前に開校したのが
「子どもアイデア楽工(がっこう)」です。
夏休みなどの長期休暇や土日祝日に開校しています。


ガッコウのコウチョウは山上敏樹さん。
約30年、遊園地での運営の仕事に携わってきました。
習い事ばかりで、遊びといえばテレビゲームぐらい。
そんな子供が多いことにショックを受け、
遊園地を早期退職し、このガッコウを始めました。

「ルールはしっかり守ってください。木の上に登る時は?」
     (子どもアイデア楽工・山上敏樹コウチョウ)

「ヘルメット!」
   (子ども)

「ヘルメットが無かったら?」
(子どもアイデア楽工・山上敏樹コウチョウ)

「登らない!」
  (子ども) 


この日は、教室に集まるとすぐに外へ。
向かった先は、学校の裏山です。
ここは子どもたちの秘密基地なんです。

グループごとに一緒に遊ぶこと以外は、自由です。
拾った木の枝でザリガニ釣りをしたり・・・
材木を組んで大工仕事をしてみたり。
このガッコウで、子供たちに伸ばしてほしいと考えるのは、
「想像力」と「創造力」です。


「見ての通り、子供たちそれぞれが
 考えながら行動している。
 考えるということが一番重要。
 こういう遊びを通じて自ら考える原体験が、
 大人になった時にいかに役に立つか、
 それをお父さん、お母さんに理解していただきたい。」
     (子どもアイデア楽工・山上敏樹コウチョウ)


身近な材料を使った様々な工作教室。
どんな材料を使い、どう作るのか、決めるのは子どもたちです。

「できた!」
 (子ども)

Q.なんて書いてあるの?
「シュンです」
  (子ども)

そこで実践しているのが「教えない教育」です。


「教えてしまうと同じものが画一的にできてしまう。
 見本だけを準備しておいて、それをよく観察して実際に作る、
 作ったもので遊ぶ、遊びながら競うことによって、
 創意工夫力を身につけていく。」
(子どもアイデア楽工・山上敏樹コウチョウ)

山上コウチョウら大人たちは最小限のアドバイスをするだけ。
自分で考え完成させることで大きな達成感につながります。

小学6年生の裕史君は、
2年ほど前から熱心に通うようになりました。

Q.自分が変わったと思う?
「1、2年生のころとは全然違うと思う。」
(小学6年生・濱口裕史くん)

裕史君はこのガッコウで「手に入れたもの」がありました。


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