FEAUTURE特 集

ザ特集

教えない教育で子どもに"自信"

19.09.11

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「教えない教育」で子どもの
自信を育てるというガッコウが
三重県にあります。

ここに通う子どもたちが
手に入れた、あるモノとは?


三重県桑名市多度町にある
「子どもアイデア楽工」。

モノづくりを通して、
子どものふたつのソウゾウリョクを養うのが目的です。

ガッコウの裏山にあるのは秘密基地。
子供たちが自由に遊び、学ぶ場です。

「こういう遊びを通じて自ら考える
原体験が、
 大人になった時にいかに役に立つか、
 それをお父さん、お母さんに
 理解していただきたい。」
(子どもアイデア楽工・山上敏樹コウチョウ)

保護者に話を聞きました。
  
Q.(子供通わせてよかった?)
A.「よかったです すごく思います」
 「取り組みが前向きになりました」
(お母さん)

「何でも自分でやろうとする点は
 すごく成長したと思う」
(お母さん)
みんなで協力しあい、
ひとつのものを作り上げる達成感が
子供たちの「自信」を育てるといいます。

小学6年生の濱口裕史君は、
ここに通うようになり、
自分の中の変化を感じています。

Q.(自分が変わったと思う?)
「もう多分1年生のころとかとは全然違うと思う。」
(濱口裕史くん)

Q.(じゃあここ来てよかったね?)
「すごいよかった」
(濱口裕史くん)

これが2年前のヒロフミ君です。
教室の中を一人で走り回ってやりたい放題。

上級生に注意されて、
作業の輪に加わりますが
周りが気になり落ち着きません。

ところが今は、
下級生を束ねてリーダシップを
発揮するようになりました。

周りが食事をしている最中も
ヒロフミ君は後片付け。

自分が今何をすべきか?
自分の役割を自分で考え、
行動できるようになりました。

「一番大きく(自分が)変わったことは
 リーダーとは何かということが分かったこと」
(濱口裕史くん)

お母さんも、
その変化に気づいていました。

「こっちがやりなさいと言って
 やることが多かったのが、
 自主的に気づいて
 できるようになった感じはします」
(裕史くんの母 濱口貴代さん)

ここにも、ガッコウでの生活で、
変わることができた子がいました。

中学2年生の成田航くんです。

中学生ですが、母親の勧めで、
夏休み中のスタッフとして
小学生たちの面倒をみることになりました。

「まだもらっていない人!?」
(成田航くん)

小さな子供たちの世話役係として頑張る成田くん。
しかしここに来る前は...。

「家ばっかりでずっとゲームばかり」
(成田航くん)

Q.(ここ来てどう?)
「外はだいぶ楽しいです
 小さい子がより好きになりました」
(成田航くん)

すっかりガッコウの人気ものになった成田君。
ここに来たのはある事情からでした。

「息子は小学校5年生の
 ゴールデンウイークから
 不登校になっている 丸3年たった
 夏休みが始まる前と今では全然違う
 表情も明るい
 頑張った自信を本人が持った
 日々のやる気にもつながった」
(航くんの母 成田美穂さん)

山上コウチョウは・・・

「子供たちの成長を目の当たりにできるのは
 最大のモチベーションにつながっています」
(子どもアイデア楽工・山上敏樹コウチョウ)

ここで多くのことを学んだ成田君。
気持ちの中に、ある変化が生まれました。

Q.(近々学校へ行ったら?)
A.「学校自体は嫌じゃない
  行ってみましょうかね...」
(成田航くん)

この夏は、成田君にとって、
忘れられない夏になりました。


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