FEAUTURE特 集
ザ特集
骨髄バンク 移植経験者が語る
19.09.17
17日は骨髄移植を受けた
白血病患者が
自らの経験談を語りました。
名古屋の芸能事務所、BSJプロジェクトの代表、
加藤タクヤさんは自らタレントとして活動する一方で
地元アイドルのプロデュースも手掛けています。
「みんなを笑顔にしたくて・・・」
(BSJプロジェクト 加藤タクヤさん)
名古屋市内のシアターでライブ活動をするかたわら、
メンバーが4年前から続けているのが、
骨髄バンクの普及活動です。
「骨髄バンクを知っている人~!」
現在約50万人が登録している骨髄バンク。
しかし登録には年齢制限があり、
55歳を超えるとできません。
若い人たちへの普及が課題です。
「ご協力お願いします」
骨髄移植の現状は一体どうなっているのか?
メンバーが骨髄移植の患者に話を聞きました。
「白血病って最初言われた時
びっくりというか目の前が真っ暗になりました」
(高畑達也さん)
白血病はいわゆる血液のがんです。
高畑さんの場合は、
初めから骨髄移植しか治療法がありませんでした。
まず抗がん剤や放射線治療でがん化した造血細胞を消滅させ
その後、ドナーから提供された骨髄の造血細胞を移植して、
再び健康な血液を作ることができるようにします。
体内の血液をそっくり入れ替えることになるので
体への負担が大きいだけでなく、
患者に適合する骨髄が見つからなければ
実施できない治療法です。
「強い抗がん剤と放射線治療というのがあって
放射線治療の後には
のどが粘膜障害みたいになて
水飲むのもキツイ
つば飲み込むのも本当にきつくて
涙流しながら薬飲んでいたのを覚えています」
(高畑達也さん)
ドナーが早く見つかったこともあり、
高畑さんの移植は成功。
ドナーとは移植の後2回だけ手紙のやり取りができますが、
お互いどこの誰かは知らされません。
「本当に感謝しかないし
僕の命を救ってくれたのはドナーさんがいるおかげで
この人がいなかったら、僕は、今この場で
こういう風なことはできていないんですよ
ヒーロー 本当にヒーローです」
(高畑達也さん)
ただ、高畑さんのようなケースは稀だといいます。
「(適合するドナーは)90%見つかるんです
でも、提供に至るのは60%切っちゃうんですね
体調の都合だったり、お仕事の都合だったり
さまざまな事情によって
登録はしてあるんだけれど、提供ができないっていうのが
今の骨髄バンクの大きな問題点だと思います」
(あいち骨髄バンクを支援する会 事務局長 水谷久美さん)
適合するドナーが見つかったとしても、
必ずしも移植にこぎつけられるわけではないのです。
18日は骨髄バンクに登録したドナーが
自らの体験を語ります。