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FEAUTURE特 集

ザ特集

ドナーが語る"提供者の事情"

19.09.18

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続いては骨髄バンクの現状と
課題について考える特集の3回目です。

現在約50万人の登録者がいる骨髄バンクですが、
実際には登録してもなかなか
移植に至らないケースも多いようです。

ドナーが骨髄提供者の事情を語りました。

名古屋で活動するアイドルグループ、BSJプロジェクト。
名古屋市内でライブ活動をするかたわら、
4年前から続けているのが、
骨髄バンクの普及活動です。

「骨髄バンクを知っている人~!」

現在約50万人がドナーとして登録している骨髄バンク。

しかし患者に適合するドナーが現れても、
必ずしも移植にたどり着くわけではありません。

超えなければならない様々な壁があります。

この日メンバーは、
骨髄提供の経験者から話を聞きました。

船木さんは、献血のついでにドナー登録をしました。
適合する患者が現れたとの連絡をうけたのは、
それから11年後でした。


「2mlの血液を献血の時に頂くだけで登録できますよと言う事で
 オレンジ色の大きな適合通知を頂いた時は
 ついに来たかな、という感じで...」
(船木陽子さん)

骨髄提供は2つの方法があります。

骨の中から注射器で骨髄液を取り出す骨髄採取と、
血液中に含まれる造血細胞だけを取り出す
抹消血幹細胞採取という方法です。


船木さんが行ったのは、
「抹消血幹細胞提供」です。

「こっちの腕から血液を抜いて、
 遠心分離機のようなものにかけて
 (造血)細胞だけを取ってこちらの腕に戻す
 まさに成分献血のような感じで」
「強いて言えば風邪ひいて熱が上がった時に
 関節が、節々が痛くなるような
 ああいうのが2~3日続くかなっていうぐらいです」
(船木陽子さん)

一方こちらは3年前に骨髄提供をした河合さん。
行ったのは骨髄採取です。

骨髄採取は、腰のあたりの骨から注射器で骨髄液を抜き取ります。

ドナーになると、通院や入院をする必要があり、
登録はしたものの提供までいたらない人も多いといいます。


「幸いにも会社の方が理解ある会社で
 ドナー休暇制度というのがありまして
 自分の有給休暇ではなくて
 特別休暇で休むことができたんです」
(河合拓朗さん)

河合さんの場合は、採血や健康診断で6日、
骨髄採取のための入院で4日、
あわせて10日会社を休む必要がありました。

しかし後悔はしていないと話します。


「自分の体・健康に気を付けて
 無事採取完了ってところを目標にやっていたから、
(全身麻酔で気づいたらあっけなく終わってしまい)
 心にぽかんと穴が開いたような感じで
 まだ関わっていきたいなっていう気持ちが
 すごく大きかったんです」
(河合拓朗さん)

河合さんは、現在もボランティアとして
骨髄バンクの支援活動を続けています。

一方船木さんも骨髄移植に関われたことは
貴重な経験だったと話します。

「健康で生きているだけで
 人助けができることなので、
 非常に素晴らしい体験が
 できたなっていう風に私自身思ってます
 患者さんにとっても自分自身に対しても
 恥じないような生き方を
 しなければっていう風に
 強く思うようになりましたね」
(船木陽子さん)

骨髄移植で救われた患者の多くは、
新しい人生が始まります。

19日は移植経験者が語る「移植後の人生」です。


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