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FEAUTURE特 集

ザ特集

救われた命 その後

19.09.19

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骨髄バンクの現状と課題を考える特集の4回目。
最終回の19日は、
骨髄移植で救われた元白血病患者が
移植後の生活について語りました。


名古屋で活動するアイドルグループ。
BSJプロジェクト。

メンバーがライブ活動の一方で
4年前から続けているのが、
骨髄バンクの普及活動です。

「骨髄バンクを知っている人~!」

現在約50万人がドナーとして登録している骨髄バンク。

ただ登録者の年齢構成は40代が最も多く、
20代以下への普及は進んでいないのが現状です。

このためメンバーは、
活動に限界を感じることもあるようです。


「それがほんとに役に立ててるのかなって
 不安になるときがあります
 売り上げを骨髄バンクの方に
 お渡しする瞬間も見てるんですけど
 歌ってるだけでほんとに役に立ててるのかなって...」
(BSJプロジェクト かすみさん)

骨髄バンクの普及のためにできることを見つけたい。

この日メンバーが話を聞いたのは、
高校2年生のときに白血病を発症したという女性です。

「その時は貧血とかもひどかったので
 歩いたり階段のぼったりするのも
 息がハアハアなっちゃうような状態
 自分ではまさかそんな病気だとは思わなかった」

白血病は、血液を作り出す細胞、
造血細胞に異常が起きて発症する血液のがんです。

治療では、放射線や抗がん剤で
がん化した造血細胞を消滅させたあと、
ドナーから健康な造血細胞を移植して、
体内の血液を入れ替えます。

「私の場合は使った抗がん剤の副作用というか影響で
 ちょっと心不全とかにもなってしまって
 酸素をつながなければいけないくらいしんどい」

移植後は-

「GVHD=体の免疫反応などによる合併症で
 下痢が止まらなかったりとか
 全身の皮膚がただれてしまったりとか
 すごく目が乾くドライアイになってきてしまったりとか
 すごくひどい症状が退院してすぐはあった」

つらい治療が続きましたが移植は成功。
そして2018年、女性に再び転機が訪れます。
結婚です。

ところが気がかりなこともありました。

「自分自身の力で妊娠することができない」

病気の事、妊娠できない体の事、すべてを打ち明け、
彼も彼の両親も受け入れてくれました。
骨髄移植で救われなければ
彼と出会うこともありませんでした。

「改めて感謝というのが自分の中で大きく出てきて
 一日一日がドナーさんがくれたプレゼントというか
 大事な日なんだなっていう風に思っています」

そして、まだドナー登録をしていない人たちに
伝えたいことがありました。

「本当に元気になれる患者さんがいるんだってことを
 骨髄バンクの提供を通して
 元気になれる患者さんがいるんだっていうことを
 たくさんの人に知ってもらって
 少しでも骨髄バンクに興味を持ってもらえたら
 うれしいなって思います」

話を聞いたメンバーも今後の活動への思いを新たにしました。

「私自身も骨髄バンクの
 ドナー登録させていただいているんですけど
 実際に提供する機会があったら
 すごい不安があるんですけど
 こうして直接元気になった方の話を聞くと
 やっぱり提供はしたいなって
 きょう改めて思いました
 今後もがんばっていきます!」
(BSJプロジェクト かすみさん)


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