FEAUTURE特 集

ザ特集

スズメバチの巣に夢中

19.11.05

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3日岐阜県の山あいでちょっと変わった
コンテストがありました。

このコンテストで競うのは、
スズメバチの巣の重さです。

車で山を走るこちらの男性。
岐阜県中津川市の早川利廣さんです。

早川さんが熱中しているもの、
それは・・・。

クロスズメバチの巣です。

クロスズメバチは体長、
10ミリ~18ミリほどで、
全身が黒いのが特徴です。

地元では「ヘボ」と呼ばれています。

「1回で12か所刺されたことがある」
(早川利廣さん)

「大丈夫なんですか?」
(中筋記者)

「まあ、大丈夫やったな 刺されたやつが悪い」
(早川利廣さん)

中津川市では昔からヘボを食べる文化があります。
へぼ料理といいます。

早川さんの家でも、ヘボのつくだ煮はおやつ代わり。
小さいときから食べてきたお母さんの味です。

「スナック菓子とヘボはどっちが好き?」
(中筋記者)

「ヘボ」

「小さいときから食えば(ヘボは)絶対おいしいはず
 見た目だけで尻込みしてしまうのがいまの社会ですから」
(早川利廣さん)

郷土に伝わるヘボの文化を守りたい。

早川さんは、山に手作りの小屋を作って
へぼの巣を育てています。

飼育歴は、2019年で50年です。

「砂糖水
 甘いものは好きですね ミツバチ同様」
(早川利廣さん)

飼育の際にこだわっているのは、エサです。

「ニワトリの心臓 猪肉 鹿肉
 十分刺身で食える鮮度です
 おいしい蜂の子にしようという意図でエサを選んでいる」
(早川利廣さん)

エサにかかる費用は、年間で20万。
早川さんがへぼの巣を育てるのはワケがあります。

毎年、恵那市串原で行われる、
全国ヘボの巣コンテストに出場するためです。

一番重たい巣を作った人が優勝という大会です。

「串原の大会では (過去最高が)4位か5位
 自分の記録は更新したい、まだ6キロ超はないので」
(早川利廣さん)

重たい巣を作るため、巣箱も工夫しています。

「落下防止のためにテーパーにした
 巣が大きくなって巣が落ちないように
 テーパーになっていれば(巣が)落ちても止まる」
(早川利廣さん)

早川さんの巣箱は、
下に行くほど細くなっているのが特徴です。

また小窓も取り付けました。
いつでも巣の成長を確認することができます。

コンテストにむけ、
へぼの巣をどこまで大きくできるのか?
小屋を訪れない日はありません。

「日に1度必ず来ます」
(早川利廣さん)

Q.小屋に来ることはどんな意味がある?
「恋人に会うような気分
 女房を見とるよりも蜂を眺める時間の方が長い」
(早川利廣さん)

そんな早川さんを妻の富子さんは、
どう思っているのでしょうか??

「いいんじゃないですか 好きなものに没頭して
 ギャンブルとか女遊びよりはいいかと」
(早川富子さん)

(大会当日)

早川さんも自慢の巣箱を持って、
会場にやってきました。

ところが・・・。

「ここで落ちている
 ここから落ちている」
(早川利廣さん)

巣箱に異常!
いったい何があったのでしょうか?


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