FEAUTURE特 集

ザ特集

市民の台所 市場が変わる!?

19.11.12

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ターミナル駅近くの
市場として愛されてきた
中村区の柳橋中央市場。
今、大きな変化が起きているそうです。
どんなことが起こっているのでしょうか?

名古屋駅からほど近いこの場所に...、
名古屋の台所、柳橋中央市場があります。

ターミナル駅からこれほど近い水産市場は
全国でも珍しいそうです。

10月31日。
この市場の一角で54年にわたって営業してきた
「中央水産ビル」が、老朽化により閉鎖されました。

これによって全体の約3分の1にあたる
70軒以上の水産物卸業者が立ち退くことに。

「53年間営業しました
 このビルがなくなるのがほんとうに寂しいです」
(鮮魚店)

「寂しいですね ここがなくなるのは
 10年以上使ってましたんで」
(飲食店)

移転を余儀なくされた店は、
一体どこへ行ったのでしょう。
もっとも多い10店が移転した先が、
熱田区の大名古屋食品卸センターです。

この市場、名古屋市中央卸売市場にほど近く、
場外市場の名前で親しまれてきました。
柳橋中央市場が高い知名度を誇る一方で、
比較的地味な市場でした。

しかし、店舗の移転を機に、より多くの人に
名前を知ってもらいたいと、関係者の言葉も熱を帯びます。

「願ってもないチャンスが来たと思っています
 今までは7割の(店舗の)埋まり具合
(現在では)ほぼ100パーセントの入居になりました」
(大名古屋食品卸センター 山田秀樹さん)

約40店ある市場のこの一角だけでも、
11店中9店が新規の出店です。

この店も先月、柳橋から引っ越してきました。

「柳橋に比べたら1店舗あたりの面積も広い
 通路も広い 駐車場も無料
 こっちに来てよかったなと思ってます
 近所に主婦の方がいっぱいいる
 買いやすく(料金を)明朗にしようかと」
(シーフードカンパニーヤマセ 山田富美彦さん)

一般の客も多いこの市場の特性に合わせて、
産地や商品の値段も分かりやすくしています。

一方、飲食店などプロ向けの鮮魚店も
多数入居しました。

鯛にヒラメ、そしてフグ。
水槽で泳ぐのは、値札がついていない、
プロ向けの超高級食材です。

買うのは名古屋トップクラスの料理人です。

「ずっとここで魚を世話になってて
 魚秀のおやじさんが目利きして来たものだと
 名古屋でトップクラスのきょうのタイなんだなって
 信用して使うことができますので重宝してます」
(ミシュラン日本料理土方 土方章司さん )

庶民的な店から、高級店用の店までそろい、
熱気を感じられる"台所"として
今後熱田が新しい名所になるかもしれません。

「スケールアップして リニューアルオープンという
 イメージで ぜひ見に来てほしい」
(大名古屋食品卸センター 山田秀樹さん)

市場では、今週末にも「半値市」というお買い得イベントを
開き、新規顧客にもアピールしていきたい考えです。


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