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FEAUTURE特 集

ザ特集

復興阻む"災害ごみ"

19.11.13

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続いて特集です。
台風19号の通過から
1カ月がたち、
被災地を悩ませているのが
"災害ごみ"です。

長野県長野市の運動場。
やってきたのは豊田市のトラックです。

市内にあふれるごみの収集を応援するため、
豊田市から職員2人がトラックに乗って駆け付けました。

積み込んだゴミは約800キロ。

様々なごみが山積みされていますが、
どれも泥だらけ。

畳や自転車、商店のショーケース。
それに浴槽も捨てられていました。

いずれも洪水で泥だらけになった、
災害ごみです。

「とにかく多いですね(ゴミの)出る量が
 一度たまってしまうと処理する場所が
 限られているのでどうしようもない」
(豊田市清掃施設課 室谷育孝さん)

10月12日、全国各地に大きな被害をもたらした台風19号。
長野県では千曲川(ちくまがわ)が氾濫し、
9000棟(むね)を超える家屋が浸水の被害を受けました。
あれから1か月。

「長野市の穂保地区にきています。
 こちらの住宅の壁みてみますと
 私身長170センチあるんですが
 この高さまで川の水が来ていたことがうかがえます」
(石垣記者)

こちらの女性も自宅の1階が濁流にのみこまれました。
家の中の家財道具はすべて泥だらけになり、
ゴミになってしまいました。

「自分の身を2階へ避難させたぐらいで
 物は全然2階に持っていかなくて
 すべて泥水に浸かっちゃいました」
(被災した住民)

こちらの家も頭の上のあたりまで泥水につかりました。
処分したものの中には家族の写真も含まれていました。

「自分のより 子どものがかわいそうで
 子ども本人はそうでなくても
 私が思い出としてとっておきたい」
(被災した住民)

Q.お子さんたちが小さい時の写真?

A.「そうそうそう。悲しいもんだわ」
(女性インタ)

大切な思い出もすべてごみになりました。
その行き先は・・・。

「川の決壊を受け、ごらんのように道路脇、
 住宅街を見てみると 災害廃棄物がまとめておかれています」
(石垣記者)

災害廃棄物は仮置き場で分別し、
最終処分場で埋め立て処分することになっています。
しかし、市内の処分場だけでは対応しきれないのが現状です。

このため近隣の自治体に応援を要請する事態も起きています。

「(長野県)千曲市からの要請によりまして
 災害廃棄物の広域処理ということで
 速やかに愛知県内に持ってきて焼却処理を行う」
(愛知県大村秀章知事)

しかし、災害ごみの処理をめぐっては
愛知県も、他人事ではありません。
災害ごみをどう処理するのか、その計画を
いまだ立てられずにいる市町村があることがわかりました。

そこには、あの東海豪雨を経験した自治体も含まれていました。


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