FEAUTURE特 集

ザ特集

交通事故死亡者数 "脱ワースト"へ向けた取り組みとは?

19.12.05

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交通事故による死亡者数が
16年連続で全国ワーストの
状況が続く愛知県。
悲願のワースト返上に向けて、
愛知県警が強化していることとは?

「飲酒運転は、しない!させない!許さない!
 みなさん1人1人の強い思いで飲酒運転を
 根絶させていきましょう。」
(祭nine.)

2019年、交通事故で亡くなった人は、
先月末時点で、142人と千葉県に次いで全国ワースト2位。

16年続く不名誉な記録の返上に向けて、
4日、名古屋駅で行われたのは飲酒運転根絶キャンペーン。

愛知県警察の広報大使を務めるご当地アイドルグループ「祭nine.」も登場し、
チラシや啓発の品を配って、道行く人たちに呼びかけました。

今、飲酒運転の危険性を改めて呼びかけるのには訳があります。
2019年の愛知県内の飲酒運転による死亡事故数は、11月末時点で13件、
2018年を上回るペースで死亡事故が発生しているのです。

忘年会シーズンの12月は飲酒運転の危険度がさらに増す季節。
まずは、運転する人たちにその危険性を改めて訴えかける作戦です。


「年末年始は飲酒の機会が増えます。
 飲酒したら乗らないというのは当たり前ですが、
(飲酒した)次の日の二日酔い運転、
 これもよく注意していただきたい。」
(中村警察署・神谷信広署長)


"もうお酒は抜けただろう"、"取締りになんてあわない"という
気の緩みや甘さから、飲酒運転をしてしまう人は、
後を絶たないといいます。
飲酒するとどんな状態になるのか、
この日、県警が用意したのが...この特殊なゴーグル。
このゴーグルをかけると、視界が歪み、
目の前がぼやけるといった、
泥酔状態を疑似体験できるといいます。


「すごいぞこれ!!あっ、なんかすごい!
(普段と)全然感覚違いますね!」
(祭nine.)


実際にゴーグルの中を覗いてみると・・・
ものが見えづらくなっているのが分かります。


「お酒を飲むと正常な判断ができなくなります。
 "コップ1杯なら大丈夫"と思われる方もいるかもしれませんが、
 1杯でも(飲酒したら)飲酒運転になって犯罪になりますので、
 絶対に飲酒運転はやめていただくようにお願いします。」
  (中村警察署・萩田義雄警部)


ワースト返上に向け、飲酒運転のほかにも
取り締まりを強化しようとするのが・・・"ながら運転"。
2018年の12月の交通死亡事故の要因をみると、
運転中に携帯電話などを操作する、いわゆる"ながら運転"を含む
前方不注意による死亡事故が最も多かったことが分かります。


「スマートフォンだとか、携帯電話を操作しながら
 運転している方っていうのは、多数いるのではないかと思います。」
(愛知県警 交通総務課・渡邊教義室長)


「ながら運転」による前方不注意の交通死亡事故が相次いだことから、
1日に改正道路交通法が施行され、罰則が引き上げられました。

県警は、「ながら運転」の取り締まりの強化や、
自治体や民間企業と連携した啓発活動を行うことで、
前方不注意による交通事故を減らし、
ワースト返上につなげたい考えです。


「"ストップ・ザ・ワースト"を合言葉に各警察署と連携して、
 取締り活動の強化、広報啓発活動の展開、
 こういったものを12月中実施していきます。」
(愛知県警 交通総務課・渡邊教義室長)

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