FEAUTURE特 集
ザ特集
愛知から頂点目指すラリー選手
20.01.28
2020年11月愛知で行われる
モータースポーツ、
ラリーの最高峰、WRC。
地元愛知出身の若手選手が
2020年世界の舞台で
大きな飛躍を遂げようとしています。
封鎖した林道など、一般道で
タイムを競うモータースポーツ『ラリー』。
その世界最高峰クラスの「WRC」が2020年11月、
10年ぶりに日本、しかも愛知・岐阜で開催される。
モータースポーツではF1と並ぶビッグイベントだ。
「この下を通っている道路は、
愛地球博記念公園のサイクリングロードです。
実は去年、このコースを
ラリーカーが猛スピードで走り抜けました。」
(岡田アナ)
2019年11月、WRCのPRイベントとして開催されたラリーで、
実際にこの道を走ったマシンから見た映像だ。
最高速度はまさかの時速160キロ!
操っていたのは愛知県出身の勝田貴元選手。
圧倒的な速さで優勝を収め、格の違いを見せた。
トヨタの若手ラリードライバー育成プログラムで
2020年からWRCに本格参戦している勝田選手。
2018年、2019年とWRCの
1つ下のカテゴリーで優勝を経験し、
ついに世界最高峰の舞台に踊り出た。
貴元選手の父親もラリードライバー。
勝田範彦選手だ。
範彦選手は愛知を拠点に全日本ラリー選手権
過去最多、8回の優勝を誇るレジェンド。
勝田範彦さんが社長を務めるカーショップ。
貴元選手は12歳のころからレースを始め、
国内外のレースで活躍、5年前にラリーに転向した。
ラリー界のサラブレッドと、
レジェンド親子に独占インタビューをした。
「環境ってやはり大事で、
こういう家庭で生まれてなかったら
レースもやってなかったと思う。
モータースポーツという競技に抵抗なく
家族の理解がないとできないので、
理解がある中で集中して頑張れたのかなと思う。」
(勝田 貴元 選手)
幼い頃からサーキットを走ってきた貴元さんにとっても、
一般道を走るラリーの難しさは想像以上だったという。
「結構やばいなと、危険もかなり、
クラッシュも多いですし
ただ運転するだけじゃない要素が
ほんとにたくさんあるので、
やってみてより深く分かって
1年2年じゃなんともならんなと。
経験がものすごく大事なスポーツだと
やっていくうちに分かってきた。」
(勝田 貴元 選手)
それでも、ラリーの本場フィンランドで経験を積み、
2020年は世界を転戦するWRCに8戦エントリーする予定だ。
「正直、貴元は日本のラリー界、
モータースポーツ界の期待を背負ってると思う。
変にプレッシャーを感じずに走ってもらいたいと思うし、
走るからにはできるだけ上の方に行ってもらいたいと思う。」
(勝田 範彦 選手)
「子どもの頃から夢にまで見たというか、
まさか自分がラリージャパン(WRC)に
ワールドラリーカーで出るなんて
想像もしていなかったので、
気持ちもすごく高ぶってますし、
(ラリージャパンに向けて)1年ないぐらいですけど、
しっかり成長していけるように、
皆さんの前でいい走りをお見せできるようがんばりたい。」
(勝田 貴元 選手)
先週末モナコで行われた2020年のWRC第1戦。
貴元選手は自己最高位の7位に入った。
11月の日本開催まで、その進化から目が離せない。