FEAUTURE特 集

ザ特集

宇宙へ 未来のエンジニアが挑戦

20.01.30

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航空業界のエンジニアを目指す学生たちが
宇宙にむけてある実験に挑戦しました。
実験に使われたモノとは?


三菱スペースジェットや国産ロケットの開発など
日本の航空宇宙産業の拠点として知られる東海地方。
そんな航空業界の未来を担う人材を育成する
岐阜県関市の専門学校で先週行われたのは...

ペットボトルのロケットで
模擬人工衛星を打ち上げる実習です。
これに挑戦するのは、航空生産科1年生の生徒たち。
半年間かけ、このロケットを制作しながら
人工衛星の設計の基礎を学んできました。

模擬人工衛星は、オリジナルの切り離し装置や
上空からの映像を撮影する
カメラが搭載され、本格的な物です。
ロケットと衛星を上空で分離し、
パラシュートを開きながら落下させます。
衛星に取り付けたカメラで
上空から撮影できれば成功です。


「前期にロケットの飛び方を学んだあとに
 このロケットを作る実習を受けているので
 現実に飛んでいるロケットは
 もっとすごく大変なんだと思った。」
(学生)


この実習を指導するのは、三木陽一郎教授。
三菱重工業出身で、宇宙ステーション補給機「こうのとり」の
開発にも携わった経験があります。


「ものづくりの楽しさを味わってもらうため、
 始めたのがこの実習。
 分離の仕方などを自分で考える
 グループみんなで相談して考える
 そういった"考える力"を養って
 将来役に立ってほしい。」
(中日本航空専門学校 三木洋一郎 教授)


ついに打ち上げ開始!


ロケットは飛ぶものの、人工衛星がうまく分離せず...
失敗するチームが続出。
学生には難度が高すぎたのか?
諦めかけた、その時...。


ロケットが着陸ギリギリのタイミングで分離に成功。


「最後2メートルぐらいはパラシュートが
 開いたので成功だと思う。」
(学生)


そして、背中を押されるようにほかのチームも...
約40メートルの高さで見事分離し
パラシュートとともに空から降りてきました。
搭載したカメラの映像は...

激しく回転しているものの...しっかりと映っています!!


「分離機構を3Dプリンターで作ったのが
 成功したポイントだと思う。」
(学生)


この実習で彼らが学んだことが将来、
航空宇宙産業の未来につながるかもしれません!!


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