FEAUTURE特 集

ザ特集

新しい"供養"のカタチ

20.03.04

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都心部の核家族化などから
墓じまいをする家が
増えているといいます。
そこで生まれた
新たな「供養」の形とは。

「墓じまい」とは先祖代々のお墓を
閉じて引き払うことで、
「改葬」とも言われています。

厚生労働省によると、
墓じまいの件数は、
この10年で、
約1.6倍に増えています。

「墓が遠方にあって世話ができない」
「墓を守る後継ぎがいなくなった」
というのが理由です。

墓じまいの増加にともなって
増えているのが、永代供養です。

「年々増えてきてます
 毎年ざっくりですが
 3割くらいずつ増えている
 地元のお墓をしめられて
 こちらでお参りをしようという方が
 増えていると感じています」
(万松寺 大藤元裕 住職)

中区の万松寺は、
2008年に永代供養の納骨堂を作りました。

現在、約2万基分の納骨スペースを用意していて、
すでに6割が契約済みです。

一宮市の葬儀店、「のいり」は、
墓じまいの依頼にも応えています。

2019年1年間で20件だった依頼の数は、
2020年すでに2か月だけで10件を超えています。

「去年(墓じまいを)
 やらせていただいたのは
 鹿児島、長崎、東北もありました
 石巻、山形県も
 つい先日終わったのが岡山
 (依頼した)皆さまは一宮在住で
 もう(郷里には)戻らない
 もうこちらで家も買っている
 こちら在住の方ばかりでした」
(のいり 結城政夫さん)

墓じまいをしたあとの新しい供養の形として
今、注目されているのが「手元供養」です。

小さな骨壺に遺骨の一部を入れ、
自宅で供養する方法です。

「これ自体が骨つぼになっています
 これ(フタ)が取れるので
 この中にお骨を入れられる」
(のいり 結城政夫さん)

「単純にお墓を壊して終わり
 お寺さんに預けて終わりではなく
 供養する場所がほしい
 お骨をどうこうとか祖先に対して
 むげに扱うのではなく
 今の自分たちがより供養をしやすいように
 形を変えている」
(のいり 結城政夫さん)

一宮市のショッピングモールにある仏具店です。

店内には、さまざまな手元供養の骨壺が並んでいます。

例えばこちら。

ネックレスのねじを外すと...

中に遺骨が入ります。

こちらの指輪も、実は骨壺。

遺骨を肌身離さず身に着けることができます。

「夫婦ならば連れ合いが
 先に亡くなられたら一緒にいたいと
 身近に大事な方を感じて
 思い続けたいという方が
 多くなってきている」
(燈 tomoshibi 中森君介 店長)

店によりますと、
手元供養用品の売り上げは、
この2年で約10倍。

供養の仕方も多様化が進んでいるようです。

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