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FEAUTURE特 集

ザ特集

19.06.04

5段階の警戒レベルとは?

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大雨・洪水警報や避難勧告など
大雨の際に発表される防災情報が
「5段階の警戒レベル」に分けられました。

私たちが知っておくべきこととは?

200人以上が犠牲となった2018年7月の西日本豪雨。
気象庁や自治体からは、
大雨特別警報や避難指示など情報が発表されました。
ところが、被災地の住民アンケートを見ると、
"避難指示などの内容がわかりづらく、
 緊急性が感じられませんでした。"
などの意見もあり、67の自治体中、21の自治体が
"避難勧告を発令しても、避難行動に結びつかなかった"
と回答しました。

これを受けて国は、防災情報の出し方を再検討。
住民が取るべき行動を分かりやすく伝えるため、
防災情報を5段階の警戒レベルに分けることにしました。

専門家は・・・

「(防災)情報というのは、特にここ10数年ぐらいの
 いろんな災害のいわゆる"教訓"を踏まえて
 新たに増えてきた情報
 災害防災情報は、なかなかこうすれば決定的にいい
 というゴールが明確ではない
 情報が不足している、わかりにくいという声に応えて
 さまざまな情報が出てきたが
 そうすると今度は情報の量が増えてわからないと。
 多くなった情報の順序性を明確にするため
 この警戒レベルという数字が導入された」
(静岡大学  牛山素行教授)

こちらが、新たに発表される警戒レベルです。
避難が求められるのは、警戒レベル3からです。

自治体が、高齢者や体が不自由な人などに避難を求める段階で、
「洪水警報」や「大雨警報」は警戒レベル3に相当します。

また、警戒レベル4は、自治体が「避難指示」や「避難勧告」を出し、
対象地域の全ての住民が避難する段階です。

気象庁の「土砂災害警戒情報」や「氾濫危険情報」などは
警戒レベル4に相当します。

「警戒レベル5があるからといって、
 警戒レベル5になったら
 避難しようというのは明確に間違いである。
 警戒レベル5の災害発生というのは、
 もう本当に災害が起こってしまったという状況ですね。
 避難勧告等が出たところにお住まいの方は避難
 というのが警戒レベル4という段階になります。
 また、今回の改定では警戒レベルの導入とともに、
 "自らの命は自らが守る"という
 意識の徹底が強調されています。
 まず何よりも重要なことは、我々の暮らしている地域、
 あるいは仕事をしている地域、よく行く場所、
 そういったところでどういう種類の
 災害が起こりうるのかということ
 これをハザードマップ等々で把握することが
 かなり可能になっていますので、
 我々一人ひとりが理解するということが
 まず何よりも重要だと思います。
 理解したうえで、いざというときは
 リアルタイムで変化する情報なんかも
 どうやって入手したらいいのかということを、
 日頃から考えておいて、そういった情報を活用して、
 最大限の対応行動をとるということが、
 非常に重要になりますね。」
(静岡大学  牛山素行教授)

各自治体は準備が整い次第この制度の運用をはじめ
名古屋市では、6月10日から運用開始の予定です。


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