STORY
あらすじ
人生の価値がお金だけである男と崖っぷちに立っている女が出会い、 本当の愛の意味を探っていく。
かつては人気歌手だったが、ここ何年間は作曲家やレストランの経営者として過ごしたジフン。彼は流通業界のトップであるハンナム食品の名誉会長ハン・ソングクの隠し子。父の誕生日に、母親に急かされて車を走らせたジフンは、店の前で事故を起こしてしまい、チョン・ヘスに出会う。昔ジフンが歌ったヒット曲の熱烈なファンだったヘスは、意識を取り戻すと、目の前に立つジフンの姿に仰天する。交通事故よりも歌手ハン・ジフンに出会ったことが信じられない。
一方、ジフンの母親ミランは最近落ち着かない。会長が健康悪化で仕事から離れたこの機会に会社の経営者として確固とした居場所を作れといくら説得しても耳を貸さないくせに、育ての母でありハン会長の本妻であるソンヨンと組み、自分のことをないがしろにしているようだ。
ある日、ミランは、息子ジフンと口げんかする最中に発作を起こして病院に運ばれる。ところが検査の結果、持病の肝硬変が悪化し、至急移植が必要だと言われる。現行法上、家族以外による臓器移植は認められていない。脳死者からの移植を受ける順番を待つにはあまりにも長く、唯一の血縁であるジフンの血液型はミランと異なり手術が不可能だった。
ミランが危篤に陥り、ついに救急救命室に移される状況になる。母親を救うために方々を尋ね回っていたジフンに誰かがそっとほのめかす。偽装結婚して法的に嫁をもらえと言うのである。ありえないと考えていたジフンだが、次第に心が揺れ始める。