STORY
あらすじ
これは、人を愛することを知った私の物語――。
高麗時代を舞台に三人の男女の甘く切ない愛と固い絆で結ばれた友情を描くラブロマンス時代劇!互いの想いに気づいたとき、三人の運命が動き出す!
第25代高麗王の息子ウォンは、美しい容姿と知性にあふれ、大胆な行動力で人々を引き付ける卓越した能力の持ち主だが、母親が元(げん)のフビライ王の娘であったため、父親から忌み嫌われ警戒されていた。政に興味を持たず、権力争いも嫌い、いつも親友リンと過ごしていた。ウォンにとってリンは、家族よりも心を許せる存在であり、一生を共にすると誓った特別な存在であった。リンは、友でありながらも護衛としてウォンを誰よりも近くで支えていた。
ある日、二人は身分を隠し王宮の外に出かけ、高麗一の大商人ウン・ヨンベクの妻が何者かに殺されるところを目撃する。殺された女性の娘であるサンは幸い難を逃れるが、狙われていたのが娘だと気付いたヨンベクは、身分を偽り侍女として生きるようサンに告げる。一方、ウォンとリンは、サンの母親が亡くなる直前に残した娘への遺言を伝えようとヨンベクの屋敷へ忍び込み、サンとは知らずに母親の最期の言葉を伝える。これが三人の出会いだった。
7年後、学者イ・スンヒュを訪ねたウォンとリンはそこで美しく気高い女性に成長したサンと再会する。サンはソファと名乗り、スンヒュの弟子になっていた。
三人の間には友情が芽生えるが、これが三人の運命を大きく変えていく。ウォンは次第にサンに恋心を抱くようになり、リンもまたサンに密かに想いを寄せていく。永遠に続くと信じていた二人の友情がはからずもサンによって崩れ始め…。