第1話 紡がれた因果
2014年8月18日(月)
大統領夫人チュ・ダヘを捜査する特別検事補のハリュが、大統領府の家宅捜索にやってくる。
ダヘと2人きりになったハリュはこうつぶやく。「この捜査は序の口だ、大統領夫人は人殺しだ」。ダヘは隠していた拳銃をハリュに向ける…。
──12年前。乗馬クラブで働くハリュは、とある家に借金の取り立てに行く。するとそこには幼い頃に児童福祉施設で共に過ごしたダヘが力なく座っていた。ダヘの困窮ぶりを知ったハリュは彼女を引き取り、貯金をはたいて大学に行かせる決意をする。貧しさから抜け出す兆しが見え、ハリュとの幸せを喜ぶダヘ。しかし、そんな彼女の前に、虐待を繰り返していた義父が現れる。