映画「君の名は。」インタビュー②
――瀧と三葉二人が入れ替わる役どころでもありますが、お二人で相談などはされたんですか?
【神木さん】
特にしてないですね。
【上白石さん】
してないです。
【神木さん】
萌音ちゃんは、僕の過去の作品を観てくれて、研究してくれたんですけど。
【上白石さん】
はい。
【神木さん】
ね、なんだっけ。笑
「神木さんの中で一番男らしいと思う役って何ですか?(上白石さんの盛った物まねで)」
【上白石さん】
(爆笑しながら)ほんと失礼ですよ~。笑
いやあ、もうねえ、結構お時間を取らせてしまったみたいです、それに関しては。
【神木さん】
いえいえ、2日間くらい考えました。
最近だとね、ちょっとこう、歪んだ役が多かったので。
いやあ、それも違うなあとかって思いながら。
なのでね、11人もいるっていうドラマを観て頂いて・・・
【上白石さん】
研究しました!!!
――その結果はいかがでしたか?
【上白石さん】
いやあ、何かもう(ドラマを)単純に楽しんじゃって、最初は。
あーいかんいかん、と思って。
ドラマなんですけど目をつぶって、声だけに集中して観てみたんですね。あ、聴いてみたんです。
本当に監督が仰ったように、顔を見ていないのにどんな表情をしているんだろうかとか、
どういう気持ちなんだろうかっていうのが、全部ビシビシ伝わってきて、
本当に天才なんだなと思いましたし、どうやって瀧になろうっていうのが、
どんどんハードルもあがっていった気がして。でもとても勉強になりました。
【神木さん】
いやいや、何を言ってるんですか。
【神木さん・上白石さん】
笑
――じゃあどうしたらいいんだろう・・・ていう難しさはあまりなかったということでしょうか?
【神木さん】
僕は楽しくやらせて頂きました。
どのくらい高くするか低くするかっていう声の音とかは色々考えました。
高すぎてもだめですし、低すぎてもだめですし、
なおかつ皆さんがまっすぐ、「あ、今入れ替わったんだ」って
すっと入れ替わったことを受け入れてくださるようなリアリティがないといけないので、
そこはやっぱり、ああかなあこうかなあってちょっと不安になりながらやってましたけど。
僕は楽しかったです。
――気にっているセリフや場面はありますか?
【神木さん】
あ~!!ん~(腕を組んでもだえる神木さん)
――沢山ありすぎますかね・・・?
【神木さん】
まず入れ替わった後の三葉のセリフで、「あれ、私のことだよねえ」って。
【監督・神木さん・上白石さん】
笑
【新海監督】
あれ萌音ちゃんのセリフですよね~。
【上白石さん】
私ですか~。笑
【神木さん】
入れ替わったあとの男子の声。すごいかっこいいんですよ。
【新海監督】
そうだよね、ちょっと低いところ、怒った時の声なんですよね、低い、こう。
【上白石さん】
難しかったです、あそこは。
【新海監督】
ちょっと悪口を言われてる場面でね。
【上白石さん】
はい、むかっときて言うセリフなんですけど。
気に入って頂けた台詞になって、良かったです。
続く☆