番組表

鬼平犯科帳

放送内容

※放送内容は毎週金曜更新します。

2025年06月30日~07月04日放送

蛇の目2025年06月30日(月)

五十海の権平(山本弘)をはじめ、名うての盗っ人たちが平蔵(中村吉右衛門)の手にかかっていた。捕縛をまぬがれた盗賊たちは恐れおののき、江戸を去る者があとを絶たなかった。ある日、平蔵と木村忠吾(尾美としのり)は、そば屋でひとりの男に出会う。物腰は柔らかいが、平蔵をうかがうその目には鋭い憎悪が見てとれた。男の名は蛇(くちなわ)の平十郎(石橋蓮司)。名前の通りの執念深い男で、その手口は水際立っており、大口の盗みばたらきを続けていた。一年、二年とかけて盗みを企てている間、組む相手や手下にさえ顔を見せようとしない抜け目のない大盗っ人であった。平十郎が次に狙うのは、将軍家に取り入り御典医にまで成り上がった千賀道有(福中勢至郎)の屋敷。その金蔵から一万両を盗み、江戸で大仕事をやってのけることで、平蔵たちの顔に泥を塗る魂胆だった。平十郎の企みが自分への挑戦だと悟った平蔵は、慎重に調べを進めていく。

【出演】中村吉右衛門、篠田三郎、尾美としのり、多岐川裕美、柄本明
【監督】高瀬昌弘

血頭の丹兵衛2025年07月01日(火)

江戸の町に、殺りくと略奪を重ねる神出鬼没の盗賊が出没していた。それは、血頭の丹兵衛(日下武史)の一味と目された。だが、平蔵(中村吉右衛門)らは、なかなか丹兵衛の手がかりをつかめずにいた。そんなある日、伝馬町の牢屋につながれていた小房の粂八(蟹江敬三)という男が、丹兵衛のことで平蔵に面会を求めてくる。かつて粂八は、丹兵衛の手下だったのだ。粂八は、一連の凶行は偽の丹兵衛の仕業だと主張。丹兵衛の仕事には『人を殺さず、貧乏人は襲わず、女は犯さず』の掟があるといい、偽物を捕まえる手伝いをしたいと申し出てきた。平蔵は粂八を解き放ち、密偵として真犯人を探らせる。やがて、盗賊の一味が東海道の島田宿に集まるとの情報を得て、酒井祐助(篠田三郎)、沢田小平次(真田健一郎)、竹内孫四郎(中村吉三郎)、粂八らが向かった。そんな中、江戸の町に血頭の丹兵衛を名乗る者が現れ、誰も殺めず、いつ押し入ったかもわからない見事な盗みをやってのける。

【出演】中村吉右衛門、篠田三郎、高橋悦史、蟹江敬三、多岐川裕美
【監督】高瀬昌弘

血闘2025年07月02日(水)

平蔵(中村吉右衛門)の屋敷に、おまさ(梶芽衣子)という女が訪ねてきた。おまさは、若かりしころの平蔵が、まだ『本所の銕(てつ)』の名で通っていたころに馴染みだった居酒屋の娘で、酔いつぶれた平蔵に卵酒を作って出したりと、何かと面倒をみてくれたのであった。聞けば、今は札差「大月」で住み込みとして働いているという。だが、その実態は吉間の仁三郎(磯部勉)という盗賊の引き込み役であった。恩あってさからえずにここまで言うことを聞いてきたが、それは人ひとり傷つけない盗みだったからこそ。今回の仕事は、用心棒を迎えたため皆殺しにするという。その凶悪さに足を洗う決意をしたおまさは、すべてを平蔵に話した。その日から、おまさは平蔵の密偵として働くことになった。早速、大月に戻ったおまさは、仁三郎から盗みの決行日を聞き出そうとするのだが、その行動がかえって怪しまれ、火付盗賊改方の密偵であることがばれてしまうのだった。

【出演】中村吉右衛門、多岐川裕美、高橋悦史、篠田三郎、尾美としのり
【監督】田中徳三

むっつり十蔵2025年07月03日(木)

紙問屋の「大和屋」が襲われ、主人の勘兵衛夫妻をはじめ奉公人が皆殺しにされた。当時、その手口の残虐さで江戸の市民を震えあがらせていた怪盗に、掛川の太平(浜田晃)と呼ばれる男を首魁とする一団がいた。平蔵(中村吉右衛門)は、大和屋の現場を一目見て太平一味の仕業に違いないと判断。現場の手がかりから、賊のひとりと思われる助次郎(河野実)という男が浮かぶ。平蔵は助次郎のことを、部下の小野十蔵(柄本明)に探らせた。十蔵は、正直者ではあるのだが、仲間内で『むっつり十蔵』とあだ名されるほど、目立たず風采のあがらない男。出世街道とは縁がなく、いつも緊張で震えていた。助次郎の家に向かった十蔵は、そこで身重の妻・おふじ(竹井みどり)が、別れを切り出した助次郎を絞殺するところを目撃する。おふじの身の上に同情した十蔵は、おふじをかくまってしまうのだった。不器用な十蔵に手柄を立てさせてやろうと考えていた平蔵は、情けが仇にならなければよいのだが、と心配する。

【出演】中村吉右衛門、多岐川裕美、尾美としのり、三浦浩一、篠田三郎
【監督】富永卓二

明神の次郎吉2025年07月04日(金)

明神の次郎吉(ガッツ石松)は、関東から奥州にかけて名の通った大盗賊、櫛山の武兵衛(土屋嘉男)の右腕であった。盗っ人でありながら、人が良くつい善行にも手を貸してしまう風変わりで、妙に愛嬌のある男だった。次郎吉は、武兵衛から呼び出しを受け、骨休みをしていた故郷の下の諏訪から江戸へ向かっていた。道中、病に倒れた旅僧の遺言を受け、形見の短刀を江戸のある武士に届けてやることに。その武士とは、平蔵(中村吉右衛門)の剣友、岸井左馬之助(江守 徹)だった。左馬之助は次郎吉をもてなそうと、本所の軍鶏鍋屋「五鉄」に招待する。五鉄は、親子二代にわたって平蔵と浅からぬ縁があり、主人の三次郎(藤巻 潤)も何度となく平蔵のために働いていた。そこで、密偵のおまさ(梶芽衣子)は次郎吉の姿を見かけた。実はその昔、おまさも武兵衛の配下だったのだ。次郎吉のあとをつけたおまさは、武兵衛一味が動き出そうとしていることをつかむ。

【出演】中村吉右衛門、多岐川裕美、尾美としのり、藤巻潤、三浦浩一
【監督】原田雄一

2025年06月26日~06月27日放送

暗剣白梅香2025年06月26日(木)

天明八年、ときの老中筆頭・松平定信が“鬼平”こと長谷川平蔵(中村吉右衛門)の火付盗賊改方の長官を解任したのは、より重要な役職に登用するためであった。しかし、江戸の町は鬼平が解任されてから急激に凶悪化。中でも一連の辻斬りは、その非情さと斬り口のすさまじさで、江戸市民を震えあがらせていた。京極備前守(仲谷昇)の命により長官に復帰した平蔵は、ある夜、刺客に襲われる。獣のような殺気と鋭い太刀さばきから、江戸に出没する謎の辻斬りと同一犯であることを見抜く平蔵。だが、なぜ自分が狙われたのか。暗闇に消え去った刺客は、女を思わせる甘美な香りをまとっていた。平蔵はそのにおいを手がかりに身元を探り始める。やがて白梅香という、におい油を買う浪人・金子半四郎(近藤正臣)の存在をつきとめる。金子は十六歳のときに父を殺されており、その仇を探すために刺客となっていた。平蔵は、自らおとりとなって見回りに出かけ、金子をおびき出す作戦に出る。

【出演】中村吉右衛門、篠田三郎、尾美としのり、三浦浩一、高橋悦史
【監督】小野田嘉幹

本所・櫻屋敷2025年06月27日(金)

本所界隈へと市中見回りに出た平蔵(中村吉右衛門)は、旧友の岸井左馬之助(江守徹)、相模の彦十(江戸家猫八)と再会する。平蔵は彦十からの情報で、先日取り逃がした盗人・小川や梅吉(遠藤征慈)が、御家人・服部角之助(水澤心吾)の屋敷にいることを知った。梅吉の犯行は、金を強奪したうえに家人のすべてを惨殺し、ときには火をつけるという凶悪無残なものであった。その梅吉と悪事でつながっていたのは、今は服部の妻で、平蔵と左馬之助にとっては、かつて競い合うほどに憧れていた、おふさ(萬田久子)だった。左馬之助は、そんなおふさのことを今もあきらめきれず、妻も子も持たずにいた。平蔵は、梅吉の一味が服部と悪事を企てているとにらみ、一網打尽にするため見張りをつけさせ、さらに、おふさのことを調べ始める。おふさは、呉服問屋の「近江屋」に嫁いですぐに身ごもった子供を死産、ひと月もしないうちに今度は主人まで亡くしていたのだった。平蔵らは服部の屋敷に踏み込み、企みを暴く。

【出演】中村吉右衛門、篠田三郎、尾美としのり、江戸家猫八、三浦浩一
【監督】小野田嘉幹

池波正太郎を「見て・食す」

「鬼平犯科帳」シリーズで平蔵が舌鼓をうっていた四季折々の江戸の味を再現しました。番組で見たあの味を作品に描かれたこだわりの料理をお楽しみください。

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