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2018.10

映画「散り椿」岡田准一さんインタ④

岡田さんが喋ったままを書き起こして載せている「散り椿」インタビュー、

今回がラストです!



・木村組はいかがでしたか?修行だって聞いたこともあるんですけど・・・



本当に大変な現場だっていうのもあると思うんですけど楽しかったですけどねえ。

本当今回すごく楽しそうに大作さんが撮られていて。

確かに殺陣のシーンとかも1発勝負なので、

1発しかやりたくないって言ってやらないっていう(笑)

今回ちょっと業界的なことを話していますけど、

フルショットで、あのサイズで、ごまかしが利かないサイズでアクションとか殺陣をやるっていうのは

すごく俳優としては難しい作業なんですよね。

助けてくれないというか。

サイズを詰めて、何か斬りかかるときに寄ったりして、

また離れてくれれば、距離感とかごまかせるので安全なところでできるんですけど、

割とフルショットでぎりぎりを通さなきゃいけないとか

それで押していくっていう空気を作らなきゃいけないので、

すごく難しい作業も多い中、1発で、2回はないという緊張感の中でやっていくっていうのは

とても痺れる現場なんですよ。

大作さんがよく言う「厳しい中にこそ美しさがあるんだ」ってことを追い求めている大作さんの期待に応えたいという。

皆のスタッフ、キャスト含め、大作さんに惚れている人が多いので、

今の時代にまぶしいですよね。

あの熱意をもって怒鳴れて、モノ作りにワガママでって。

すごく眩しい人で。

その大作さんの力になりたいっていう皆の思いが、

その痺れるというのを楽しむ現場になっていると思いますけどね。



緊張感がすごいので、あ、秘密言うと、

僕が皆を斬っていくシーンがあるんですけど、

それ、最初の人と最後の人が上手い人なんですよ。

最初斬りかかる人は緊張するし、

最後の人って長いので、ミスると全部自分がダメだっていうことで、

割と熟練の人が前半と後半に配置されるんです。

途中まできて上手くいってたんですけど、ここでミスったらダメだというプレッシャーに最後のひと負けて(笑)

めちゃくちゃになっちゃったんですよ(笑)

それでもう1回やり直しになすなあと思ってもう僕テキトーに斬ったんですよね。

それでもOKになるって(笑)

殺陣っていうのは決まったものじゃなくて、

きっとなんか、エネルギーなんだなあっていうのをそこでも学んだし、

実は上手くいかなかったんですけど、

めちゃくちゃになったと思ったので、テキトーに斬りにいった、

そしたら上手くいきました(笑)



・それがリアル、だったんですかね?


うん、それがリアルだったのかも。

誰も失敗したこと気づかなかったので。

「今間違いましたけど」って言ったら「わかんない」って言われてOKになったっていう(笑)。


・最後に

映画「散り椿」本当に艶っぽい、本格時代劇ができあがりました。

時間は無駄にはさせないと思うので、ぜひ美しい時代劇を劇場でご覧ください。






私もインタビューをして、もう一度散り椿を観たくなりました♪

美しい映像と物語、登場人物の生き方、そして岡田さんが悩んだり、めちゃくちゃだったのにOKになった殺陣のシーンを。

ぜひ。

宇野 名都美 @ 2018年10月 9日 14:34

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