2017年2月16日~2月17日放送
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「剣客商売スペシャル 春の嵐」2017/02/16
奥州、白河十一万石、松平越中守定信の家来が巣鴨の中屋敷へ出向く途中で、突然現れた辻斬りに一太刀で倒され死亡した。背丈高く、立派な体格のその辻斬りは頭巾で顔を隠していたが、「アキヤマダイジロウ」と名乗ったと、生き残った小者が報告したことから、北町奉行所の同心・永山精之助が秋山大治郎の身を案じて、四谷の弥七に探りを入れるように指示した。
弥七は大治郎本人に当たる前に、父親である秋山小兵衛の耳に入れておこうと小兵衛の家を訪れるが、たまたま大治郎と妻の三冬が一緒に食事の席についていたため、どのみち知られることと、皆の前で事のあらましを語る。事件の時間の所在を問われた大治郎が口を開く前に、三冬が「その時間は家にいた」とすばやく答えた。それを聞いて安心する一同だったが、実はその夜、大治郎は遅い時間に軽いけがをして帰宅していたのだった…。【出演者】藤田まこと、小林綾子
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「父と子と」2017/02/17
名剣客の秋山小兵衛(藤田まこと)は一人息子の大治郎(渡部篤郎)に道場を譲り、隠居生活に入っている。六十歳で、すでに妻を亡くしている小兵衛だが、十九歳の下女、おはる(小林綾子)に手をつけて夫婦同然の関係である。大治郎は、今を時めく老中田沼意次(平幹二朗)の屋敷での武芸試合で次々と相手を打ち負かし名をあげた。その大治郎に、何も聞かずに五十両で指定した相手の両腕の骨を折ってほしい、という奇妙な依頼が飛び込む。即座に断った大治郎から話を聞いた小兵衛は、依頼人の身元とその背景を調べ始める。まだまだ剣客の血が騒ぐのだ。
【出演者】藤田まこと、渡部篤郎、大路恵美、小林綾子