2017年3月13日～3月17日放送
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「いのちの畳針」2017/03/13
秋山小兵衛（藤田まこと）の弟子で大治郎（渡部篤郎）の友人に、植村友之助（渡辺いっけい）という男がいた。
病気で剣を持てなくなっていたが、心すさむことなく、好きな絵を描いている。
友之助が住む町内に為七（内山信二）という若者がいた。少し知恵遅れだが愛嬌者で皆に愛されていた。
ある日、友之助は為七が三人の若い侍に囲まれているのを見た。
中の一人、小堀右京（村井克行）が為七に向かって刀を振りかざした時、友之助はとっさに持っていた画帳を綴じていた畳針を抜いて投げた。
針は右京の左目に突き立った。左目を失明した右京は、五千石の旗本の息子。
為七が自分をからかったと誤解したために刀を抜いたという。右京は復讐を誓った。【出演者】藤田まこと、渡部篤郎、大路恵美、小林綾子
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「悪い虫」2017/03/14
又六（徳井優）という若い辻売りの鰻屋がいた。道端に縁台を出し、その上で鰻を焼いて売る商売である。
その又六が秋山大治郎（渡部篤郎）の道場を訪ねてきて土下座をし、「俺に剣術を教えておくんなせえ」と頼んだ。
又六がいくら働いても、大首の仁助（六平直政）というならず者が来て、売上を奪って行く。又六は力をつけて、仁助と戦う決意をしたのだ。
大治郎は又六に、「剣術の修行には、まず10年はかかる」と言った。
ところが又六は「10日で強くしてほしい」と言い、やっと貯めた五両の金を大治郎に渡した。
大治郎から事情を聞いた秋山小兵衛（藤田まこと）は、「力になってやろう」と言った。【出演者】藤田まこと、渡部篤郎、大路恵美、小林綾子
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「隠れ蓑」2017/03/15
秋山大治郎（渡部篤郎）は、雑木林のなかで三人の旗本にいたぶられている老いた托鉢僧（内藤武敏）を助けた。老僧は危うく刀の試し斬りで殺されるところだった。
大治郎は老僧を家まで送ろうとしたが、「事情があって」とそれを断った。ただならぬ気配を感じた大治郎は密かに後をつけた。
老僧は、竹藪の奥の小さな農家に暮らしているようで、中からは二人の男の話し声がした。
大治郎は父の秋山小兵衛（藤田まこと）に老僧の話をする。興味を感じた小兵衛は、農家の様子を見に行った。
そこで小兵衛は六郷左門（菅田俊）ら三人の旗本が家をうかがっているのに気づいた。小兵衛は二人の老人を守る気になった。【出演者】藤田まこと、渡部篤郎、大路恵美、小林綾子
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「雨の鈴鹿川」2017/03/16
大和を旅した秋山大治郎（渡部篤郎）はその帰路、桑名に近い街道で剣術修行時代の兄弟子井上八郎（蟹江敬三）に会う。
井上は、後藤伊織（田中隆三）という元彦根藩士を紹介した。品の良い男なのだが、上役を殺して脱藩し、追われているという。
井上は伊織の用心棒になっていたが、大治郎を仲間にするために、江戸を出る時に秋山小兵衛（藤田まこと）から旅程を聞き、街道で待っていたのだ。
断りきれずに、敵討ち騒ぎに巻き込まれてしまった大治郎は、伊織を追う上役の妻千代（麻乃佳世）が、伊織と同じ銀の鈴を持っていることに気がついた。【出演者】藤田まこと、渡部篤郎、大路恵美、小林綾子
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「妖怪小雨坊」2017/03/17
秋山小兵衛（藤田まこと）の家の井戸端に、化け物のような顔をした男が現れた。顔の色が紙のように真っ白く、口の中が異様に赤い。
その姿を見たおはる（小林綾子）は恐怖に震えた。小兵衛が、妖怪変化を描いた「百鬼夜行の図」をおはるに見せると、「小雨坊」という妖怪を指さした。
七日後。小兵衛は越後新発田五万石の江戸屋敷用人・伊藤彦太夫（近藤正臣）からの密会の求めに応じた。
彦太夫は、自分はかって秋山大治郎（渡部篤郎）に右腕を斬り落とされた伊藤三弥（本宮泰風）の父親である、と言った。
事件の非はすべて三弥にあることを認めている彦太夫は、行方不明になっていた三弥が江戸に現れたと話し、「もしもの時には、三弥の命を絶ってもかまわない」と言った。
奇妙な密会であった。【出演者】藤田まこと、渡部篤郎、小林綾子
