2017年4月10日~4月14日放送
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「剣の師弟」2017/04/10
居酒屋にいた秋山小兵衛(藤田まこと)は、かつての愛弟子の黒田精太郎(隆大介)が入ってくるのを見て驚いた。
精太郎と一緒にいる男が怪しく小兵衛は身を隠し、店を出る二人をつけた。それ以来小兵衛はため息ばかりつき、おはる(小林綾子)が心配する。
秋山大治郎(山口馬木也)の道場を精太郎がのぞいている。三冬(寺島しのぶ)に小兵衛のことを「息災で?」と聞く。大治郎が顔を見せると逃げるように立ち去った。
精太郎は十数年前、医者で金貸しでもある男とその妻らを斬殺して金を奪い、江戸から姿を消していた。
小兵衛は江戸に戻った精太郎が悪事を働くのではと気になっていた。【出演者】藤田まこと、山口馬木也、寺島しのぶ、小林綾子
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「待ち伏せ」2017/04/11
秋山大治郎(山口馬木也)は、父・小兵衛(藤田まこと)の古い知人の旗本・若林春斎(近藤洋介)を訪ねた。
帰りの夜道で大治郎は若い侍に、「親の敵」と斬りかかられる。かわすと逃げ去った。
翌日、若林家の門前で大治郎は、自分とよく似た背格好の男を見て尾行する。
男は気づき、「何の用か」と尋ねる。近藤周蔵(長森雅人)と名乗る男はあっさりと、自分が敵持ちであることを認め、「二度とご迷惑はかけない」と言った。
その翌日、大治郎は小兵衛を訪ね、周蔵について聞く。15年ほど前まで若林家の家臣だったが、同僚の妻を手篭めにして屋敷から逃げたという。
その妻は海に身を投げ、夫も首を吊って死んだという。大治郎には、周蔵がそんなことをした男には見えなかった。【出演者】藤田まこと、山口馬木也、寺島しのぶ、小林綾子
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「昨日の敵」2017/04/12
秋山大治郎(山口馬木也)と三冬(寺島しのぶ)の間に男の子が生まれ、小太郎と名づけられた。孫を持ったことに小兵衛(藤田まこと)は感慨無量だ。
小太郎誕生から1年。大治郎が道場近くで刺客に襲われた。大治郎は一人の顔を斬り、使い手の関山百太郎(松村雄基)の左肩を斬った。大治郎を訪ねる途中だった小兵衛は、川辺に倒れている関山を見つけ、息子を襲った相手とも知らずに医者を呼ぶ。
顔を斬られた浪人が、岡っ引きの弥七(三浦浩一)の知り合いの家に間借りしていたことから襲撃事件が明るみに出た。だが小兵衛には、関山が待ち伏せするような卑怯な男には見えなかった。
小兵衛は貧乏長屋に住む関山を訪ね、母親のやす(長内美那子)から、父親は道場主だったが百太郎がまだ子供の頃に死に、道場は閉鎖されたこと。関山母子が道場再興を悲願にしていることを知る。
関山は小兵衛に、大治郎に恨みはないが、道場を開く金のために五十両で雇われた、と言った。
【出演者】藤田まこと、山口馬木也、寺島しのぶ、小林綾子
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「秘密(かくしごと)」2017/04/13
秋山大治郎(山口馬木也)は、身なりのいい中年の侍・宮部平八郎(寺泉憲)から、訳を聞かずに五十両で人を殺してくれと頼まれる。
そんな申し出を受ける大治郎ではないが、相手が滝口友之助(美木良介)と聞いて引き受けた。偶然知り合った友之助とは深い付き合いはないが、互いに好感を持っていた。
三冬(寺島しのぶ)には、「自分が断れば別の者を探す。あの人を斬る気はない」と言った。
食道楽の秋山小兵衛(藤田まこと)はこのところ、「古宿」という小さな飯屋に通っている。阿武隈川近辺の郷土料理で、岩魚の骨酒や大根蕎麦がうまい。店主に料理を教えたのは友之助だった。
大治郎の依頼で弥七(三浦浩一)が宮部を尾行すると、福島の三万五千石板倉家の上屋敷に入った。一方友之助の家を訪ねた大治郎は刺客に襲われる。
【出演者】藤田まこと、山口馬木也、寺島しのぶ、小林綾子
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「越後屋騒ぎ」2017/04/14
秋山小兵衛(藤田まこと)は裕福な商家・越後屋の跡取り息子伊太郎(中根健太)が誘拐される現場に遭遇し、子供を助けた。だが事件を調べる湯島の長兵衛(峰岸徹)という岡っ引きは、老人一人で出来ることではないと、小兵衛を怪しんだ。
翌日になって越後屋の番頭が小兵衛に礼に来たが、「事件のことは口外しないで」と言い、持参した菓子折りには小判が詰まっていた。店は一月前から、何者かにゆすられていた。
長兵衛は、「金を出した方がいい」と言うが、店の実権を持つ伊太郎の祖父の弥兵衛(草薙幸二郎)は、「いわれのない金は払わない」と拒絶している。
越後屋には、いろいろと人に知られたくない事情があった。
【出演者】藤田まこと、山口馬木也、寺島しのぶ、小林綾子