2017年3月27日~3月31日放送
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「金貸し幸右衛門」2017/03/27
秋山小兵衛(藤田まこと)は行きつけの店で、浅野幸右衛門(米倉斉加年)という高利貸しの老人と知り合った。
小兵衛は、店を出た幸右衛門をつける浪人がいるのを見て後を追い、浪人に襲われた幸右衛門を助けた。幸右衛門はお礼に一席設け、二人は親しくなる。
幸右衛門の悩みは、一人娘のお順が、母親の墓参りに出かけて女中のおうの(平沙織)とはぐれ、行方不明になっていることだ。
幸右衛門宅を訪ねた小兵衛は、金蔵に案内される。千五百両もの金があるという。しかし貸した金をめぐっての問題もあるようだ。【出演者】藤田まこと、大路恵美、小林綾子、梶芽衣子
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「陽炎の男」2017/03/28
秋山小兵衛(藤田まこと)悠々自適の日々が続く。おはる(小林綾子)との仲も良い。
初夏のある日、老中・田沼意次の娘で女剣士の佐々木三冬(寺島しのぶ)が小兵衛を訪ねた。三冬は最近おかしな夢を見ると言う。
ゆらゆらと陽炎が立つ向こうから、顔かたちの分からない男が向かって来る。それで目がさめる。小兵衛もおはるも首をかしげた。
そんなところへ、剣の修行の旅に出ていた息子の大治郎(山口馬木也)が帰ってきた。
老僕と住む三冬の家に、怪しい男たちが入ろうとする。
三冬が刀に手をかけ、「田沼殿が縁の家と知ってか」と言うと、気迫に押されて男たちは逃げた。その夜三冬はまた、陽炎の男の夢を見た。
小兵衛は、三冬の警護のために大治郎を、三冬が住む根岸の寮に行かせる。
大治郎と三冬が並んだところを見たおはるは、「あの二人、お似合いだね」と言った。【出演者】藤田まこと、山口馬木也、寺島しのぶ、小林綾子
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「約束金二十両」2017/03/29
平内太兵衛(宍戸錠)は貧しい老剣士。おもよ(松本麻希)という農家の若い娘が家の洗濯や掃除をしている。そのおもよが突然、「ああ二十両欲しい」と言う。
太兵衛は神田明神の境内に、「自分は剣の達人。望めば立ち会うが、当方が勝ったら三両貰う」という立て札を立て、稼ごうとした。秋山大治郎(山口馬木也)と三冬(寺島しのぶ)が太兵衛を訪ねるが、太兵衛の居合抜きを見て三両を置き、戦わずに帰った。
話を聞いて秋山小兵衛(藤田まこと)は、自分と同世代の太兵衛に興味を持ち、太兵衛を訪ねた。【出演者】藤田まこと、山口馬木也、寺島しのぶ、小林綾子
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「ぶんたろの命」2017/03/30
江戸近郊にある秋山小兵衛(藤田まこと)の家を訪ねる途中の佐々木三冬(寺島しのぶ)は、怪しい男に殺されそうになっていた、身なりの良い幼い男の子を助けた。
小兵衛の家でおはる(小林綾子)にあやされた子供はやっと泣きやみ、名前は「ぶんたろ」で4歳だと言った。小兵衛は、文太郎という大店の子だと考えた。
小兵衛は文太郎とおはるの懇意の船宿に預け、子供を誘拐した一味が動き出すのを待った。
文太郎は日本橋の木綿問屋、伊藤屋の跡取り息子だった。主人の勘次郎は三年前に妻をなくし、おさい(園英子)という美人の後添えをもらっている。おさいは最近、男の子を産んでいた。
そのころ、香具師の元締、白金の徳蔵(長門裕之)は焦っていた。子分を使って文太郎を誘拐し、殺害しようとしたのは徳蔵だった。【出演者】藤田まこと、山口馬木也、寺島しのぶ、小林綾子
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「赤い糸」2017/03/31
秋山小兵衛(藤田まこと)の無外流剣法の弟弟子に、落合孫六(平泉成)がいた。年は55歳。妻を亡くし、楽しみは剣の筋が良い息子・貫太郎(石野慎一郎)の成長だ。
孫六に縁談が持ち上がる。相手はある老舗の出戻り娘で、40前のなかなかの美人とあって、孫六もうきうきしている。
小兵衛がなじみの菓子屋を訪れると、亭主の母親で今も店を取り仕切るお崎(波乃久里子)に時ならぬ縁談が持ち上がり、お崎が喜んでいるという。
相手は落合という子持ちの侍。間に立った大工の棟梁が勘違いをし、それぞれが自分に都合よく思ったらしい。
貫太郎が荷馬車にはねられ、大怪我をした。蘭法の外科医ところで一命は取りとめたが、百両もの治療費が必要だった。孫六は治療費を稼ぐために賭場に行く。【出演者】藤田まこと、山口馬木也、寺島しのぶ、小林綾子