映画「生きててごめんなさい」
主演の穂志もえかさんにお話を伺いました!
――まずは、今回の作品「生きててごめんなさい」初めて台本を読んだ際、どんな感想を持ちましたか?
オーディションから台本をもらってたんですが、その時から「これは私がやったほうが良い役だ…!」と思っていました。
――それは莉奈が穂志さん自身と通ずる部分もあった、ということですか?
そうですね。近い部分はありました。
撮影時の台本は、当初オーディションの時の台本から、内容は少しずつ変わっていきましたが、その都度監督とすり合わせをして撮影していましたね。
――莉奈と修一が久しぶりに出かけた際の「どうして応援してくれないの?」という言葉がすごく刺さりました。あのシーンの撮影時はどんな気持ちでしたか?
実はあの言葉は最初台本にない言葉で…監督に相談したんです。
そしたら、『確かにそんな気持ちになるね』って言ってくださって、追加されたんです。その他にも、台本になかったセリフが追加されたところもあります。
監督が結構オープンというか…我々役者の考えなども尊重してくれるのですり合わせて、ということが多かったです。
――あの感情の変化は莉奈の成長もある?
いや、実は莉奈は最初から最後まで変わらないんです。監督にも『莉奈は最後まで変わらないままなんだ』といわれていて。
ただ、莉奈の置かれた場所が変わって、認められる環境になっただけなんです。
莉奈は変わらないけれど黒羽さん演じる修一がそれを受けて嫉妬したり…その変化には機敏に感じるようにしていましたね。だからすごくしんどかったです(苦笑)
――最初は莉奈が修一に依存しているのかな?と感じていたのが終盤、「これは逆か…?」とも感じました。山口監督や黒羽さんとはどんな風に話し合いながら撮影を進めていったんでしょうか?
莉奈と修一は最後まで分かり合えるようで分かり合えない関係なんです。だから3人で話し合う、というよりも監督と私、監督と黒羽さん、という風にすり合わせていました。
――映画のタイトルにちなみ…「生きててごめんなさい!」となるようなちょっと恥ずかしい、失敗エピソードはありますか?
ちょっとありすぎて…(笑)よく転ぶ…ですかね。転んだあとって恥ずかしいじゃないですか?でも転びすぎて、もう転んでもそのあと堂々と歩けるようになりました。(笑)
――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
特別になりたい彼と、普通になりたい彼女の物語です。きっとこれを観れば普段自分のことをなかなか好きになれない方も、きっと自分のことを好きになれるような、人生について改めて考えられるような、そんな作品になっています。どうぞ劇場でご覧ください。
すごく素敵な雰囲気をまとった方で、あっという間のインタビュー時間でした。今回の映画、きっとだれもが抱えたことのあるような感情が描かれていると思います。タイトルとは裏腹に、見た後に様々なことに思いめぐらせ、「生きてみようか」とも思える瞬間があるのではないか、と感じました。
「生きててごめんなさい」2月10日公開です!