BGM録音レポートPART1 『レスキューファイアー』のBGMは生のオーケストラ編成!
今回は、3月に都内のスタジオで行われたBGMレコーディングの様子をレポートでお伝えします。
ダイナミックかつシンフォニックな『レスキューファイアー』のBGMは、『仮面ライダー響鬼』『仮面ライダー電王』や『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』など、特撮ファンにはお馴染みの作曲家、佐橋俊彦さんが担当されているのですが、その多くの曲は生のオーケストラ編成によるものなのです!
曲によって多少編成は異なるのですが、最大のものは次の通り
・ストリングスセクション(1st.バイオリン×6、2nd.バイオリン×6、ビオラ×4、チェロ×4、コントラバス×2)
・トロンボーン×3・トランペット×3
・ホルン×2
・フルート
・クラリネット
・オーボエ
・ピアノ
・ハープ
・打楽器(ティンパニー、スネアドラム、バスドラム、シロフォン、鉄琴、銅鑼)
スタジオでは指揮者のタクトに合わせて奏でられる、生の大編成オーケストラならではの壮大で迫力あるサウンドがレコーディングされて行きます。
調整室のモニタースピーカーもかなり良いものが使われていたので、さながらプチ・コンサート状態ですよ。
調整室で譜面を見ながらサウンドをチェックする佐橋さんは、手や足でリズムをとりつつと、ご機嫌なご様子。さらに譜面以上にグルーヴ感抜群のブラスセクションの演奏を聴いて、「絶好調だね!」と満面の笑みを漏らしていました。
また情感溢れる曲では、よりグッとくるスローなテイクも追加で収録するように指示を出すなど、ノった感じで、快調にレコーディングは進んでいきました(ちなみに、1話のススム少年がタツヤのレスキューメガホーンで想いを伝えるシーンで、その追加テイク曲が使われていた模様)。
オーケストラ編成での録音が終わった後に、アクション系の曲でのギター・パートの別録音がスタート。
先ほどレコーディングした曲の要所要所に、ロックテイストたっぷりのエレキギターをオーバーダビングすることで、さらなるカッコ良さやスピード感が、ガツンとプラスアルファされて行きます。1話ならばファイアードラゴンの発進シーンで使われた曲が、その代表的なナンバーですね。
またサウンドチェックやリハでは、ギタリストさんが往年のロックの名曲のフレーズを次々に披露して、調整室の佐橋さんやエンジニアさんはバカ受け。大編成の賑やかなオーケストラの録音から一転して、弾き語りのように一人譜面に向かいギターをプレイして録音するワケですが、こんな調子で、またひと味違った和やかなムードの中、こちらも順調にレコーディングは終了。
そんな具合で『レスキューファイアー』のBGMは、聴き応えの高いゴージャスなサウンド仕上がっているのです。
録音現場レポートは、まだ続きます~。・・・この次は佐橋さんのへのミニインタビューですので、お楽しみに♪