日産カレスト幕張 スペシャルライブステージ・レポート
今回は、ゴールデンウィーク中の5月4日5日の二日間に渡って開催されたスペシャルライブステージ(4日午後の部)のレポートをお届けします。
両日とも天候にも恵まれて、大勢の『レスキュー』シリーズのファンの方たちが訪れて大盛況でした。
放映終了から1ヵ月が経過しているわけですが、ちびっ子やファンのみなさんのレスキュー魂はまだまだ衰えず!といった熱気が客席からもバシバシ伝わってきましたよ。
そんな今回のステージは、タイトル通り『レスキューファイアー』と『レスキューフォース』が完全にクロスオーバーした内容でもあり、最初から石黒隊長、寿里の二人が出ずっぱりで、単なる助っ人以上にタツヤたちと一緒に大活躍します。
ストーリーの設定は、ドンカエンが爆鎮されてから2年。今日は世界消防庁の公開合同演習で、大河隊長の下、タツヤたちチーム・レスキューファイアーやレスキューフォースからの選抜メンバー=石黒隊長と寿里が集まっていた。レスキュー魂を競い合わんとする面々だったが、そこにジャカストが神秘の力を秘めた「メモリーズエッグ」という古代遺物を盗み出したとの連絡が!早速捜査を開始した一同の前に、メモリーズエッグの力で甦った過去のジャカエン三幹部や改心する前のジョウカエン、さらにネオテーラ三幹部が襲いかかってきた。着装して立ち向かうタツヤたちだったが、不覚にもファイアー3とR4は着装システムを破壊され、着装できなくなってしまった!
「2年後」という時制設定からしてニヤリとさせられる後日談編なのですが、話の鍵となるメモリーズエッグが大河博士の発掘品であるとか、タマちゃんに二人目の子供が産まれそうだとか、ステージに登場しないキャラクターについても言及されていて、ディープなファンも思わず唸らずにはいられない台詞の数々がポイント高いです。
もちろんタツヤたちについても、最終回のエピローグ部分をしっかり受けた形になっていて、その意味では「第52話」といってしまってもイイカモ?
ストーリー的にはシリアステイストですが、雰囲気としてはある意味で『レスキュー』シリーズらしいコミカルな面を推した、リラックスした娯楽編といったところ。
なので、冒頭の日常的なシーン(タツヤたちが久しぶりの再会を喜ぶシーン)では、これまでのステージよりもギャグっぽいやりとり──「大河ちゃぁ~~ん♪」と登場して大河隊長をハグしたがる石黒隊長(笑)とか、ツバサがリツカに会えて大歓喜のスキップから一転、彼女の前に行くとキザに決めてみるもリツカはドン引きだったり(涙)、あるいはジャカストと戦いながら遅れて合流したユウマが、戦いつつもタマちゃんとの結婚生活を鼻の下を伸ばして(笑)惚気たりとか──が印象的でした。
アクションシーンでも、石黒隊長がR5に着装すると猪突猛進・大暴走キャラに変貌というコミカルな設定を活かした場面が用意されていて、その辺りも娯楽編というムードを漂わせます。
ストーリー展開はリツカと寿里が着装できない中、コンビで奮闘するといった部分にウエイトが置かれてもいます。
なので、中盤には着装せずに(展開的には着装できない状態)リツカと寿里がジャカストやアクストたちとアクションを繰り広げるようにもなっていて、ヒロイン共演編という側面もありました。
また今回は、カレスト幕張の駐車場スペースの一部に仮設的なステージを設営した「オープンセット」だったのですが、両脇にはタワーを組み、マットやミニトランポリンもセットして、バトルシーンではいつものように縦横無尽にして派手なアクションが連続!
タワーも上り下り自在の構造なので、お馴染みのジャンプしての飛び降りに留まらず、高低差を利用したアクションも取り入れられていました。
クライマックスとなる、後半のレスキューフォースのメンバーも勢揃いしてからのアクションは、同時性と連続性をイメージさせる多元中継的なもので、例えば舞台の中央でR5が戦っていると、右手側のタワーからファイアー3が現われてバトルを開始。そこでR5が捌けると、今度は左手側のタワーでR4が戦闘。ファイアー3とR4の協力戦になったところに、R1-MAXが戦いながら登場……といった各キャラに見せ場を作った流れが圧巻。
アクションに合せて、観る側も右に左にと素早く目を動かすことでさらに強まるスピード感は、ライブステージならではと言えるでしょう。
そして、ファイアー1Xとジョウカエンとの一騎打ちは、ステージ中央の看板上からスタートするスリリングな剣劇で、ここも大きな見せ場となっていました。
一件落着した後は、名乗りと決めポーズ&客席のちびっ子たちと一緒に「爆鎮完了」!
そして着装解除したタツヤたちが再び登場して、すっかり定番となったちびっ子たちとの「レスキュー体操」タイム!
最後は全員で「爆裂的に、未来へ向かってGO!」とこぶしを上げてジャンプ。客席からの大声援に応えながら、ステージは終了となりました。