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日産ホール スペシャルライブステージFinal レポート

2009年、夏のおもちゃショーから続いてきたスペシャルライブステージも、5月29・30日に日産ホールで行われたステージでとうとうファイナル。
その最後の最後、30日2回目のステージのレポートをお送りします。

物語の設定は、ドンカエンが爆鎮されてから数年後。
突如地球へ向かって、巨大隕石が接近。そして宇宙ではジャカエンとネオテーラが復活し、地球へ戻ってきた。マーエンの姿を借りたネオテーラの首領・バーツは、ネオテーラ三幹部の回路をいじり再び先兵とし、ジャカエン三幹部や悪の心に戻ってしまったジョウカエンと共闘して、レスキューファイアーとレスキューフォースに挑戦してきた。
しかも接近中の隕石は、彼らが地球に超火災や超災害をもたらすために操っているのだ。
隕石接近阻止のため、レスキューファイアーとレスキューフォースは力を合わせて戦うが、ジョウカエンやマーエンたちが邪悪な力で支配した青き珠によって、レスキュー魂を奪われてしまった!
着装できなくなったタツヤたちは満身創痍で奮戦するが、またも邪悪化した青き珠の力によって、ついに戦う気力さえも失ってしまう。
そんな最大の窮地に現われたのは、宇宙で爆死したと思われていた初代レスキューフォースR1!

初代R1に、青き珠に頼りすぎていると諭されたタツヤたちは、それぞれの心に熱いレスキュー魂を取り戻し、見事着装に成功。
レスキューファイアーは、初代R1を加えた6人のレスキューフォースとともに、ジャカエン&ネオテーラ軍団に立ち向かってゆく!

2年間続いた「トミカヒーロー」シリーズとしての最終回と言っても過言ではない、壮大なスケールで展開してゆくFinalステージですが、冒頭では「トミカヒーロー」シリーズの主要スタッフによって制作された『魔弾戦記リュウケンドー』(06年放映)が、なんといきなり登場。
「トミカヒーロー」の世界観は『リュウケンドー』のそれと同じであり、リュウケンドーと魔人軍団ジャマンガの戦いの教訓から世界消防庁が発足したという、驚きの設定が語られます。
『リュウケンドー』からご覧になっているファンの方も多いと思うのですが、これはとても嬉しい「新設定」だったといえるでしょう。

また、『レスキューファイアー』でひまわり学園の生徒だった葛城マキが、世界消防庁・技術開発局の研究員となって働いているという、もう一つの「新設定」も登場します。
彼女は、初代R1復活に携わっていたといった物語上の伏線キャラでもあるのですが、同時にタツヤの後輩(より若い世代)に、ちゃんとレスキュー魂が受け継がれていることを体現しているキャラクターでもあるワケですね。
今回の見せ場でもある初代R1復活をマキがサポートしていたという流れは、まさに「受け継がれるレスキュー魂」を地でゆく展開なのです!

もう一人のゲスト、『レスキューファイアー』セミレギュラー・ユウマの母、ヨシエさんの存在も見逃せません。
ライブステージでは定番の愉快な日常的なシーンのコメディリリーフだけでなく、ある意味でステージのお客さんの代表という意味づけもされていて(実際、ヨシエさんは観客席から一般客の代表として舞台へ登場)、戦闘シーンではジョウカエンに人質にされたり、着装できなくなり気落ちするユウマやタツヤたちを叱咤激励したりと、見ている側の気持ちを代弁するような役回りとなっていました。

さて今回は、ホール内にあるスクリーンも巧みに利用したステージが展開。

例えば、ジャカエン&ネオテーラ軍団出現の報告を、寿里がこのスクリーンから報告したり、出場場面ではTV本編で使用された着装シーンやビークル発進シーンを流して雰囲気を盛り上げたりと、ハイブリッドな演出がなされていました。
中でも特筆すべきは、会場となった日産ホールの周辺やエントランスロビーでのレスキューファイアーVSジャカエン三幹部のバトルをスクリーンでまず見せて、客席後方のホール入り口から実際に戦いながらレスキューファイアーとジャカエンたちが雪崩れ込んでくる、一種のバーチャルリアリティ的な演出!

「同じ建物内で激しいバトルが繰り広げられている」のを見せることで生まれる監視カメラ的なサスペンス感と、そのままステージのアクションに突入してゆく臨場感は、『レスキューファイアー』の世界と現実の世界が渾然一体となったかのようなゾクゾクした錯覚を覚えました。

加えて、途中のインターバルでは、着装したレスキューファイアーたちによる日産自動車最新モデルを紹介するコミカルなCM(このステージのためだけに撮影された、超レア映像!)もスクリーンで上映されました。
ステージ自体は全体にシリアスな展開だったので、この愉快な映像は文字通り一服の清涼剤といった感じでもありました。

また、アクションの中にドラマを織り込む構成になっていて、着装できなくなったタツヤたちがバトルを繰り広げながら、それぞれが抱える負の感情に潰されそうになる巧い見せ方にもなっています。

クライマックスのバトルアクションでは、ライブステージではある意味基本とも言える、レスキューファイアーとレスキューフォース各隊員同士のコンビネーションバトルが展開されたわけですが、今回はR5と初代R1が協力してサーンを倒すという『レスキューフォース』本編では見ることの出来なかった、初代メンバー夢の競演がついに実現!

ラストはファイアー1Xとジョウカエンの一騎打ちとなるわけですが、ここでジョウカエンの肉体を借りたドンカエンであること、本当のジョウカエンの魂は隕石に封じ込められていることが明かされる、どんでん返しが。
つまり隕石落下の阻止は地球だけでなく、ジョウカエンの魂も救うことにもなる辺りもニクイ限り。

それを受けて、レスキューフォース・レスキューファイアー総出でジョウカエン=ドンカエンを倒してバトルは締めくくられます。

かくて隕石落下は阻止されて一件落着。ここで隊員服姿の大淵隊長が登場して、会場はさらに盛り上がります。

そして、スペシャルライブステージ恒例のReyさんの歌のコーナー。今回は「レスキューキング」を熱唱。
間奏部分ではリツカとユウマがアクションを決めるといったサービスパフォーマンスも用意されていました。

もちろんステージ最後は、定番中の定番、みんな揃っての「レスキュー体操」。
隊員服がパツパツで踊れないと尻込みしていた大淵隊長でしたが(笑)、マキちゃんと並んでちゃんと踊っていましたよ。

こうした怒濤のステージが終わったところで、キャスト全員が感動の涙にむせびながらお別れ挨拶を披露。(感涙必至の挨拶全文はこちらへGo!
さらにここから先はキャスト陣にとってもサプライズの、永久隊員認定証授与式がスタート。
番組プロデューサー陣や大道寺俊典アクション監督から、タツヤ、ユウマ、リツカ、ツバサ、ジュン、大河隊長、寿里、石黒隊長へと手渡されるその姿は、「卒業式」そのもの。

授与式後、タツヤは男泣きでもう一度挨拶をしました。
「1年間みんなの前で、絶対強いヒーローになってやろうと思って、アクションも絶対頑張ろうと思ってても巧くできないこともあって・・・・・・。でも本当にこの1年間で、人に讃えられると、人って強くなれるんだなって気づけました。みんなも何かあったとき、お母さんやお父さん、友達。そうした人と人との絆を大切にしていって欲しいと思います。本当に1年間ありがとうございました。」

最後は客席のみなさんと一緒に「爆鎮完了!」を決めて、感動のステージもとうとうフィナーレ。
タツヤからライブステージの脚本演出を手がけてきた大道寺監督へ感謝状が授与されて、都合2時間近くに及んだスペシャルライブステージFinal千秋楽は無事にミッションクリア。

名残を惜しむように、スクリーンに本編撮影時のオフショットなどを使ったエンディング映像が流れる締め方も、またグッとくるものがありました。

≪Finalレポート|最後のキャスト陣挨拶ステージ終了後のキャストコメント≫

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