東武動物公園ステージショーレポート
去る11月22日23日に、東武動物公園にて行われた『レスキューファイアー』スペシャルライブステージ。2日間で都合4回公演されたうち、23日午後の部のレポートをお届けします。
ちなみに東武動物公園と言えば、本編でも何度かロケ地として登場したお馴染みの場所でもあります。
23日は、小春日和という言葉の似合う天気でもあって、午前の部、午後の部とも小さいお友達とその親御さん、そして大人のファンのみなさんが大勢詰めかけておりました。
さて午後の部は14時からのスタート。
MCのお姉さんの挨拶の後、場内にタツヤたちのパトロール通信の声が流れてきて、いよいよステージの幕開けです。
何度かジャカエンと戦った東武動物公園へ、改めてパトロールにやってきたタツヤたちレスキューファイアー。一通りパトロールも終了し、残りは自由時間として園内を観て楽しむ予定であったが、そこにジャカエンが出現。
三幹部を引き連れてやって来たジョウカエンは、園内のどこかに隠されているという青き珠の原石=セブンズダイトを捜しにやってきたのだ。
着装してそれを阻止しようとするタツヤたちであったが、原石はジョウカエンの手に落ち、石の魔力によってファイアー1以外はみな戦う意志を無くしてしまった。
ユウマは自分の立場に疑問を抱いて自信を無くし、リツカは父親との美しい思い出を否定され、ツバサはかつて大事な人を守れなかった事実に苦悩する。そしてジュンは、自分の人生が父の敷いたレールを歩んでいるだけなのだと思いこんでしまう。
精神的に追い詰められて絶体絶命のピンチに、レスキューフォースのR5=石黒隊長が駆けつけた!
一方、ファイアー1とジョウカエンはセブンズダイトの力で、古代の勇者とジョウカエンとが戦うビジョンを見る……幻覚のジョウカエンは、人間が火を戦いに使うことをなじる──。そのビジョンを否定したジョウカエンは、改めてファイアー1に襲いかかった。ファイアー1もファイアー1Xになって迎え撃つ!
というのが、スペシャルステージのストーリーで、脚本と演出は、おもちゃショーのステージ同様に大道寺俊典さん(本編アクション監督)が担当。
30分前後の内容(つまりTV本編1話分に匹敵!)だけあって、一般的なアトラクションショーというよりも、ミニ舞台と言って過言ではない凝ったドラマが展開します。
特に石の魔力に冒されネガティブな自分の心と向き合う幻覚シーンでは、着装中と着装前の自分が語り合う(例えば、ファイアー2とユウマが向き合ってやりとりする)という、子供向けステージとしてはある意味で禁じ手の演出までも用いられ、分かりやすくも深い大胆な心理描写に驚かされました。
しかもこの幻覚シーンは、今後のTV本編と実はリンクしている一種の前振り的な形でもあるという、かなり凝ったものでもあるのです。……ここでジュンが悩む「父の敷いたレールを歩む」というのは、2009年11月28日放送(テレビ東京系列6局)のエピソードで語られていることですが、ツバサの言っていた「大切な人を救えなかった」という意味や、ジョウカエンと古代戦士のやりとりなども、今後TVでその意味が明らかになっていくことになります。
その意味では、いわゆる「X.5話」という感じでしょうか?
もちろん、ドラマだけではなくアクション面もど派手なものが連続!
ステージ上のミニトランポリンを多用しての立ち回りだけでなく、今回はステージ両脇に櫓が組まれ、そこからジャンプしてステージに降り立つという空中アクションも頻繁に組み入れられ、その度に場内から大きな声援が巻き起こっていました。
着装後だけでなく、着装前も素顔の隊員達の体を張ったアクションが大きな見せ場になっていました。特にジャカストの肩にジュンが立ち乗りする殺陣には、感嘆の声と拍手の嵐!
また、ドラマ面でもこの櫓は演出として効果的に使われてもいて(高所から見下ろしてのセリフといった演出を可能にしているわけですね)、立体的な見せ方が印象に残りました。
R5の見せ場も多く、その櫓からのジャンプに加えて、ファイアー2とのダブル・アックスの立ち回りは、まさにファンには“夢の競演”といったところ。
ラストにはサプライズゲストの大河隊長も登場。石黒隊長と「ミッションクリア!」を決めて、会場を沸かせます。
そしてステージのエンディングは、Reyのみなさんによる前期エンディングテーマ「BURNING HERO」の演奏。ここで隊員達が客席を回ってみんなと握手というサービスも飛び出して、「BURNING HERO」の歌詞通り、場内はガンガン、ヒートアップ!
サビの部分では、隊員達がおもちゃショーのステージでも披露していたダンスを踊り、さらに盛り上げます。
そして、現在のエンディングテーマ「レスキュー体操」をみんなで踊って(ここではTVの映像同様に三幹部もチラリと登場!)ステージは終了となりました。
しばらくの休憩を挟んで、今度はトークショーがスタート。
ここでは、タツヤ、ユウマ、リツカ、ジュン、ツバサ、石黒、大河両隊長と、大道寺監督が登場し、今回のステージのことや撮影中の裏話などを楽しく語ってくださいました。
──例えば、ステージでの各キャラの幻覚シーンは各隊員達(役者)がそれぞれ自ら脚本を書いたこと、撮影現場ではスカイチームは「ジュン・ツバ」と呼ばれていることなどなど……。
また劇中ではいつもクールなツバサ(福山一樹さん)がトークショーでは明るくテンション高めで、タツヤ(久保翔さん)と一緒に盛り上げ役になっていたのも印象的でした。
そしてこの23日は、奇しくも石黒隊長役の岩永洋昭さんと大道寺さんの誕生日ということで二人分のバースデーケーキが登場し、Reyさんもいっしょになり会場全員で二人をお祝いして、トークショーは終了。
このように盛りだくさんの内容で、詰めかけたお友達やファンのみなさんは大満足だったようです。