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インタビュー第4弾 藤重政孝&久保翔スペシャルトーク

今回のキャストインタビューは、大河隊長を演じられている藤重政孝さんにタツヤ役・久保翔さんを再びお迎えしての、隊長&ファイアー1対談をお届けします。

劇中では燻銀の演技を見せている藤重さんですが、普段は意外と砕けた方で、久保さんと笑顔の絶えないトークを繰り広げてくれました。

── まず藤重さんに伺いますが、撮影前と現在とで何か変わったと感じることなどはありますか?

【藤重】隊員達を指揮する隊長という立ち位置はどういう感じなんだろう?と思いつつ、撮影に入ったんですが、撮影中はそれをキープするのが大変でした。隊長というのは、作品的に引っ張ってゆくポジショニングでないといけないと思っていて──本当に引っ張っていかないといけないのは、タツヤ=久保翔なんですけど、それを支えるポジショニングで良いのかな?というのをずっと考えてました。で、現場ではあまりしゃべらないようにしてました。

── それは、本番中も休憩中もですか?

【藤重】はい。でも敢えて寡黙にしていることが辛かったです。あんまり、おちゃらけられないという。そこは頑張ったところです。

── シリーズが進んできて、タツヤは正義感だけではなく、より広い責任感みたいなものが強く出てくるようになりましたが、その辺はどう捉えられていますか?

【久保】特に意識をしているわけではないんですけど・・・・・・
【藤重】しろよ!(笑)
【久保】(笑)シリーズのはじめの頃に比べて、タツヤも久保翔も成長して、そうした仲間への責任感を感じる描写が多くなってきたと思います。意識はしてないですけど、そうしたシーンを見ているうちに、気持ちが入ったことで責任感を出せるようになったのかなと思います。
【藤重】タツヤは、一貫して一生懸命な男を貫いていると思ってたし、話の作りとしてもそういう性格付けにしていると感じてました。その中での変化を見てきましたけど、割と近いと思うんですよ。タツヤと久保翔って──どちらも一生懸命な男なので。一生懸命すぎてたまに空回りしちゃうところとかも(笑)。ですからキャスティングの妙を感じますね。

── 全体的に隊長を演じる上で注意されていたことをお聞かせください

【藤重】テンション感ですね。一人でブリッジにいるシーンが多いので、災害現場とのやりとりをする時とかは、実際は別々に撮影している訳じゃないですか。そこで隊員達がどういうテンションで敵と戦っているのかを、こちらは手探りで命令して悔しがったり激励したり・・・・・・そういうのは撮影中、結構悩みながら演じましたね。でも本番になれば、そう見えないようにしてましたけど(笑)。それと大河リクを演じるに当たって、藤重政孝をすごく頼った部分もあります。プライベート(素の時)での自分と隊員達との接し方を、芝居でも取り入れるようにしようと考えました。距離感とかが判らないので。隊長ですから、おバカなことも出来ないですしね(笑)。

── ということは、大河隊長の落ち着いているところなどが憧れる部分だったりするのですか?

【藤重】まだそこまで落ち着いた感じにはならなくても良いかなとは思いますね。ゆくゆくはああいう兄貴分的なところが出てくればいいかな?くらいで。でも今回は初めて自分がレギュラーでは最年長という現場なので、そうしたターニングポイントの時期に来ているのかも知れないですね。スタッフさんも同年代の方が増えてきましたし、世代のターニングポイントなのかな?と、この1年は感じました。

── ミッションクリアのポーズはシナリオにはないのですが、どういう経緯で生まれたのですか?

【藤重】あれは、誰が言い出したんだっけ・・・・・・?
【久保】アクション監督の大道寺(俊典)さんじゃなかったでしたっけ?
【藤重】どうだったかなぁ?1話の岩本(晶)監督だったのかな・・・・・・あまりにも隊長に出番が少ないので、ポーズを入れてみるか?みたいな(笑)。でも今後、プライベートでもドンドン使っていこうと思ってるんですよ。現場でも年齢が上の世代のスタッフさん達に受けていたらしいです。何か作業を終える度に「ミッションクリア!」って言うのが流行ってたと聞きました。

── 久保さんから見ての隊長、あるいは藤重さんに対する憧れなどを伺いたいのですが

【久保】この世界に入って、色々な方に憧れるようになったんですけど、この作品で役者としても歌手としても人間としても尊敬できる存在として、藤重政孝さんというイメージが自分の中に出来ました。僕が現場で引っ張っていこうと思っていても、ずれた方向に行っちゃうことがあるんですよ。その軌道修正を隊長がやっぱりしてくれて。そうした部分でも支えられていて、本当に頼りになる憧れの存在ですね。
【藤重】言うこと無いですね~(苦笑)。もうどういう顔をして聞いていたらいいのか、弱っちゃいました。
【久保】でも、この質問は良く受けるんですけど、僕だけじゃなくて隊員みんなも同じように答えますからね。
【藤重】って久保翔が答えると、そういう自分を演じなくちゃいけないので(笑)、逆にプレッシャーだったりするんですけどね。
【久保】スミマセーン(笑)。
【藤重】いえいえ、ありがとうございます(笑)。

── 本編では隊長が他の隊員とは別に直接タツヤを諭したりする場面も多かったですが、その時の演技で注意したことなどはありますか?

【藤重】久保くんとは同じ事務所で、いわば後輩みたいな形なので最初からすごく気にはしてたし、ちょうど今の久保くんが僕のデビューした頃の年齢なんですよ。ですから、その頃の自分をちょっと重ね合わせてた部分もありますよね。だから、すごく大丈夫かな?って気にかけてきたんですよね。要らぬお世話だったかも知れないですけど(笑)。そういう部分も演技に乗ったような気もします。そこは大河リクがプライベートな部分に助けられたところだと思います。

── 対するタツヤは、そこで割と不服そうにすることが多いですね

【久保】タツヤはそこで隊長の言うことに従って、結局はガマンするじゃないですか。だから反発とかではないんです。でもタツヤは真っ直ぐだから、理由が知りたいんですよ。「なんでですか?」って。
【藤重】タツヤはがむしゃらですよね。大河も昔はそうだったんですよ。ファイアースーツ実験(30話)の時もそうですし、もっと若い頃は、ものすごいがむしゃらだったと思うんです。だから大河は、タツヤの気持ちや行動が分かるんですよ。
【久保】その中でタツヤも隊長に関わっているので、タツヤ自身も安心感があると思うんです。同時に僕も藤重政孝さんが気にかけてくださる中での安心感を持って演じることが出来たので、そこがタツヤの隊長への信頼とうまく一緒になったのかなって思います。
【藤重】なんか褒め殺しインタビューみたいになってきましたね(苦笑)。

── 30話は隊長の主役回で、ずいぶんとギャグっぽいシーンも多かったですね

【藤重】本人としては、全部マジメなんですけどね(笑)。マジメにギャグをしている訳で。あの時は初めての監督さんだったので、監督さんの求めている芝居を探りながら演じるようなところもありました。同じような部分は監督さんもあったと思うんですけど、いざ本番になったら、監督さんに委ねる感じにしました。でも、(藤重政孝の)素はあっちです。だからやり易かったです。何よりも出番が多かったのが嬉しかったですね。あのシーンではファイアー1の隊員服を着ていたんですけど、脱ぐの止めようかと思いましたよ。「似合うじゃん、オレ」って(笑)。
【久保】僕に隊長からメールが来ましたもん。格好良くポーズ撮った写メ付きで(笑)。

── 各隊員のファイアースーツもメットオフした状態で着ていましたが

【藤重】意外と似合うなって(笑)。もう次回から隊長が主役になるんじゃないかな?それでタツヤが隊長になって・・・・・・それは冗談ですけど(笑)。
【久保】タツヤが「ミッションクリア!」ってポーズとっちゃうと(笑)。
【藤重】そういえば、その回に初登場したガイアレオンが、僕の周りではすごく人気で、親戚の子供がみんな大好きなんですよ。まぁ隊長のビークルじゃないですけど(苦笑)ちょっと嬉しいですね。子供たちは隊長のダッシュ6と一緒に出たから、隊長のビークルっていうイメージみたいです。しかしダッシュ6は良い車でしたね・・・・・・日産ムラーノ。色も良かったですし。燻された感じのモテ車で(笑)。

【久保】隊長はやっぱり黒のイメージがあったんですけど、黒はファイアー4だったので。でも、それに近い色になるのかなって思ってたら・・・・・・(笑)。
【藤重】隊長の制服の胸のラインがちょっとムラーノ色っぽいゴールドになってるんですよ。あのラインは、衣装合せの時に「ゴールドっぽいのを入れたい」と言って入れてもらったんですけど、それがたまたまムラーノ色だったと(笑)。

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