福田前総理の「私はあなたとは違うんです」という言葉が今年の流行語大賞候補にノミネートされました。
きっと大賞にはならないと思います。
確かにインパクトはありましたけど、周りでこの言葉使っている人にお目にかかったことがありません。
どういう場面で使っても相手にイヤな印象を与えますし、そもそも日本人の多くが「あなたとは違う」「人と違う」ということを極度に恐れる人たちだからです。
今年、血液型による性格分析本が大ベストセラーになりました。
実はこういった本が売れるということも、日本人が人と違うことを恐れるということを証明しているように私には思われます。
「~型の人間はこんなところが個性的」ということが書いてありますが、それを読むことによって「私だけが変わっているんじゃないんだ、~型の人はみんなこうなんだ」という安心を得たいのではないでしょうか?
以前ある若手社員に「大学時代何やってたの?」と聞いたところ、「普通にサークルとかやってました」という答えが返ってきました。
何だよ!普通にサークルって!
そりゃ確かによくある感じのサークルとかってありますけど、そこでの思い出や、そこで何を感じたかってみんな違うはずでしょ?
みんな、人とは違うんです!
しっかり自分を見つめ直せば、誰だって人と違う面白いところがあるはずなんです。
先日、街を歩いていたら「へっほい!」というくしゃみを耳にしました。
へっほい!ですよ!
くしゃみですら、耳を澄ませばそれぞれ違うサウンドを奏でているんです。
みんなどこかしら人と違うんです。
ただそれに無自覚なだけです。
もしこの人が「私『へっほい!』ってくしゃみするんですよ」と普段からアピールしていたら、くしゃみするたびに笑いを取ることができるのに。
勿体ないですよね。
口に出してしまうとイヤな感じにしか聞こえませんが、「私はあなたとは違うんです」という気持ちを持つことは悪いことじゃないと思います。
人と違う部分を大切にして、もっとアピールしたら、十人十色、百人百色。世の中はもっとカラフルになるんじゃないでしょうか。
ちなみに私はくしゃみが出そうになったら、口を「い」の形にして待機します。
すると「いーくしっ!」とカトちゃんと同じくしゃみを出すことが出来るんです。
結構ウケますよ。