相変わらず一人でカラオケに行っている。
店によっては受付で人数、名前、そして年齢を書かされることがある。
41歳にもなって一人カラオケか・・・と思ったら、サバを読みたくなった。
「38歳ぐらいにしておこうかな・・・でも一度そんなことをしたらクセになってしまうかも・・・」
結局サバは読まずに「1人・41歳・相澤」と記入した。
部屋に入ると「徳永英明特集」と銘打って「ハナミズキ」「レイニー・ブルー」「赤いスイートピー」「瞳はダイヤモンド」を熱唱した。特に「ハナミズキ」は最近の課題曲であり、繰り返し歌った。
4回目の「ハナミズキ」を歌っていたところで携帯電話が鳴った。
会社の後輩からだった。
カラオケしていることがバレないように、慌てて部屋を飛び出し電話に出た。
「もしもし」
「相澤さん、もしかして一人カラオケしてません?」
「え!え!え!」
何でバレてるんだ!
あいつもこの店に来てるのか?
俺の声があまりにも大きくて店中に響いていて、それでバレたのか?
ものすごい勢いでキョロキョロと周囲を見渡した。
「今カラオケに来たら受付の紙に『1人・相澤・41歳』って書いてあったから・・・」
恥ずかしかったが、そのあと後輩たちの仲間に入れてもらって一緒にカラオケをすることができた。
そりゃ一人よりみんなと歌ったほうが楽しいですよ。
よかった。41歳と書いておいて。
もし38歳と書いていたら、後輩も私だと思わなかったかもしれない。
あるいは・・・
もっと恐ろしいのは全て見破られることだ。
「38歳って書いてありましたけど、これって相澤さんですよね。相澤さんってサバ読んだりするんですねー」なんて言われたら・・・・。
本当にサバ読まなくてよかった。
・・・・でもねー、そこからカラオケ4時間ですよ。
こっちはすでに1時間「徳永英明特集」で高音の歌ばっかり熱唱していたというのに。
さすがにしんどかったな・・・・
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