テレビ愛知

知恵熱で40℃

2012年1月30日

ブロッコリー

渡された原稿に間違いを見つけました。

 

本当に些細なミスでしたが、一応指摘しておきました。

 

「これ、ブロコッリーになってるよ」

 

訂正してくれました。

 

「ブッロコリー」になってました。

2012年1月27日

残念な反応

ゴスペラーズのコンサートに行ってきました。

 

途中、お客さん全員が3部合唱に参加するコーナーがありました。

 

客席を3つに分けて、ゴスペラーズのメンバーが3つのメロディーをお客さんに教えたあと、全員で大合唱。

 

ホール全体にきれいなハーモニーが響き渡るという感動的なシーンになったのですが、私の隣にいたS君は3つのメロディーの区別が全く出来なかったらしく、帰り道にこう言ってました。

 

「全部同じメロディーに聞こえたんですけど。音じゃなくて、言い方変えてただけじゃないですか?」

あるスポーツイベントで、MCがゲストの経歴を紹介する中で、こうコメントしていました。

 

「見事金メダルを獲得した○○さんは、一躍"時の"となられました」

 

そこは"時の"でいいんじゃないでしょうか?

 

また場内案内ではこんなコメントも。

 

「もし不審者の方がいらっしゃった場合には・・・・・」

○○○○はイマイチだね。・・・・・あたし、お笑いにはウルサイから・・・」

 

テレビで活躍中のお笑い芸人さんたちを上から目線でバッサバッサとなで斬りにしている女性がいました。

 

お笑い芸人さんたちに対してだけでなく、その場にいた男子のトークに対しても「つまんなーい」などどおっしゃるので、一言申し上げました。

 

「そんなにあれこれ文句があるんだったら、自分でお笑いやればいいじゃん」

 

「やってるよ。相方とかもいるし・・・」

 

ほほお。ただの"批評家"ではないようです。

 

「じゃあ、ステージにも立ってるの?」

 

「うん。友だちの結婚式の次会とか」

 

・・・・せめて2次会くらいに登場できるようになってから・・・・・

相澤 「濱田さんの演じた小林はいかがでしたか?」

 

矢口監督 「濱田さんは若いんですけど、実はキャリアは長いんですよね。でもそのキャリアが長いってところを前面に出して来ない。小林は、失敗をしでかしてしまい、それを保身のために隠し続けるという情けない小市民の役なんですが、本当に可愛らしく『小者ですねええ』っていう感じをうまーく出してもらって。ロボットが大好きな学生たちと(ロボットの中におじいさんを入れてごまかそうとしている)木村電気の小林たちがやりあわなきゃいけないっていうシーンがあるんですけど、そこ、小林ってほとんどセリフないんですよ。『え・・・・あの・・・・はい・・・・・』みたいなつぶやきしかないのにあんなにおかしいっていうのは濱田岳さんだから出来たんじゃないかと・・・」

 

相澤 「『小者ですねええ』という誉め言葉を貰いましたけど・・・・?」

 

濱田 「小林という役をやるにあたって『小者ですねええ』は最高の賛美です。 本当に僕もロボットの知識はないですし、そのシーンは本当に学生たちに専門用語で言われてわかんなくて普通に困ってただけなんですけど、それが誉めて貰えたのでもうけもんです」

 

相澤 「最後に、『キャリアが長い』濱田さんの目に矢口監督の現場はどう映ったのか聞かせてください」

 

濱田 「とにかく楽しかったです。本当に楽しくて、クランクインして一日か二日でもうみんなすごく仲良くなっていたので、全てのシーンに内輪の思い出がいっぱい詰まってるんですよ。毎日10個以上何かしら起きるんですよ。例えば、長井役の川島潤哉さんがヨダレを垂らしているシーンがあるんですけど、そのヨダレが想像を絶する長さだったり。しかもそれがちょっと風で揺れるっていう奇跡まで起きて。・・・・アレはビックリしましたねー」

 

五十嵐 「鍾乳洞みたいだったもんねー」

 

相澤 「ヨダレの話でおしまいということになりましたが・・・・ありがとうございました」

 

濱田 「えっ、おしまい?そうなの?」

 

五十嵐 「あ、もう、ウナギのヨダレが・・・・」

 

おしまい

 

 

 

相澤 「実際の五十嵐さんはきょうもとてもおしゃれでかっこいいんですけど、映画の中ではとてもダサい格好・・・・ズボンの裾を靴下にINしたり、時にはブリーフ姿になったり、鼻毛を抜いたり・・・・そういうのに抵抗はなかったですか?」

 

五十嵐さん 「全くなかったです。嬉しかったです。自分と違う部分を引き出して貰うっていうのは役者としてはとっても嬉しいことですから。途中で監督から『すいません、カッコいいとこ全部削っちゃって・・・・』って言われましたけど、いやそれはもう大変ありがたいことで、『ありがとうございます』って逆にこっちからお礼を言うような状態でした」

 

相澤 「おしりも出しましたよね?」

 

五十嵐さん 「監督は本番5秒前くらいに言うんです。そういうことを。全部準備してリハも全部終わって、『じゃあ本番行きますよ』ってなったら、つつつーって寄って来て、小声で『ちょっとおしり出してもらっていいですか?』って。・・・・スタッフも知らないんです』

 

矢口監督 「和久井映見さんがカーテンをパッと開けたらもうおしりが出てるんで・・・・」

 

五十嵐さん 「あの驚きの顔は本当の驚き・・・・」

 

矢口監督 「ねっ!(指をパチンとならして)リアリズム!・・・・演出です。これぞ・・・・・矢口・・ワールド!・・・・・・・はぁぁ・・・・(慣れない自画自賛をしてしまったことにため息)」

 

五十嵐さん 「そういうのがまた大好きなんですよ、俺は。つい乗っちゃう」

 

 

つづく

 

 

相澤 「そんなロボットへの一途な思いを裏切られた葉子が豹変するシーンがありましたけど、あの憤怒の表情・・・・・すごい顔でしたねー」

 

濱田さん 「すごい顔だって(笑)」

 

五十嵐さん 「俺はもうすごい女優だっ!って思った。なかなかあそこまでは・・・・。あの顔は女優さんだったらしないです、普通は」

 

矢口監督 「リミッターがないんじゃないですかね」

 

吉高さん 「キレイとかカワイイとか、もうあきらめてるんで。面白おかしいっていうか、そっちのほうが前のめりに出来ます」

 

相澤 「そんな吉高さんと、葉子の共通点は?」

 

吉高さん 「葉子と同じように、思いついたら動き始めちゃいますね」

 

矢口監督 「それはハッキリわかるわ」

 

吉高さん 「別に深い意味はないんですけど、『いってみよ』とか『やってみよ』っていうことが多い・・・・・。無駄な動きが多いんだと思います

 

矢口監督 「そこがよかったんです!この役のオーディションのときもやっぱり他の女優さんはね、"エネルギー効率"がいいお芝居をされるんですよね。『私がかわいい範囲で、台本に書かれてる面白さを引き出せるかな・・・・』といううまい塩梅で演じてくれるんですけど、僕はそういうものを欲していたわけでなく、かわいく見られるかどうかもう関係なしに『ブチ切れるときはブチ切れるんだっ!』という真に迫った演技を求めていたんです。それが吉高さんにしか出来なかった。たぶん"エネルギー効率"や『かわいらしく見える範囲って、この辺かな?』みたいなリミッターを彼女は無視して映画に没頭できるんで、そこが素晴らしい!・・・・・・・・・このあとウナギが待ってるかと思うと何でも言えますよね

 

つづく

 

 

 

 

相澤 「ロボットの撮影は一切CGを使わなかったそうですが、撮影に苦労したシーンは?」

 

矢口監督 「ロボットの仕掛けで苦労したことはありますが、・・・・・現場でハラハラさせられたのは吉高さん・・・・」

 

吉高さん 「私ロボットが×××××するところ。あれが一番ハラハラ・・・・」

 

矢口監督 「えっと・・・・(ネタバレになるのでオンエアで)使えないところの話をします。ラストシーンでロボットが×××××するところがあるんですけど、マジで×××××しまして・・・・。本当に怖かったです」

 

吉高さん 「バキッって音がして、現場固まっちゃって。・・・血とか出てなくてよかった」

 

矢口監督 「ま、ロボットだから・・・・。僕はあなたが投げキッスしたところが一番怖かった」

 

吉高さん 「おぞましい画を申し訳ございません」

 

矢口監督 「ヒヤッとさせられることが多いんですよ、吉高さんって・・・・。まず最初は『自由にやって下さい』って言って、好き放題やって貰って、そこからだんだん固めていって何テイクか撮るんですけど、1発目がものすごいんですよ、吉高さんは。『自由にやって』って言うと何個も(アドリブを)乗っけてくるんで。ロボットが乗っている車をバイクで追いかけてきて手を振るっていうシーンでも投げキッスをいきなりして・・・。撮った映像を編集室で見てみると、結果的には吉高さんが好きにやったヤツが一番カワイイんで、撮影現場でOKを出したテイクではなく、吉高さんの1テイク目が他のシーンでもかなり使われています」

 

相澤 「ロボットに投げキッスって、どういう気持ちから出てきたものですか?本当にロボットに恋しちゃったって感じですか?」

 

吉高さん 「(まるで他人事のように)気持ちが高まっちゃったんでしょうねー

 

矢口監督 「思い出せないんじゃない?」

 

吉高さん 「いやー・・・・」

 

矢口監督 「でもあれ計算でやったわけじゃないでしょ?瞬発的に・・・・」

 

吉高さん 「そう、瞬発な話ですけど」

 

矢口監督 「瞬発な話・・・・」

 

吉高さん 「瞬発・・・・的なものでした」

 

矢口監督 「だってあれ、吉高さんはバイクを本当に自分で運転していて、車の横を並走してるんですけど、顔は完全に車のほうを見てて、前を見てないんです。それで手を振ったり、投げキッスしたりして、それだけでもハラハラ・・・・」

 

五十嵐さん 「しかもあれ、埠頭みたいなところだよね。その先は海ですからねー」

 

矢口監督 「海のすぐ横の道路なんです。車を運転している長井役の川島潤哉さんも免許取り立てなんですよ。映画のために免許取って貰ったので。そんな2人が並走しているっていうシーンですから、ハラハラしました」

 

つづく

 

 

高性能ロボットの中身が実はおじいさんだった!という映画「ロボジー」で、そのおじいさんを演じた五十嵐信次郎さん、ロボットオタクの女子学生を演じた吉高由里子さん、秘密がバレないように四苦八苦する家電メーカーの若手社員を演じた濱田岳さん、そして矢口史靖監督にインタビューしました。その模様を紹介します。

 

名古屋のマスコミ各社のインタビューを次々にこなし、この日のラストのインタビューが私の担当。皆さんかなりお疲れだったと思いますが、矢口監督がメンバーに「皆さん、これが終わればおいしいウナギが待ってます。最後まで頑張りましょー!」と呼びかけて下さいました。

 

相澤 「ありがとうございます。よろしくお願いします。ではまず五十嵐さんに伺います。ロボットの入り心地はいかがでしたか?」

 

五十嵐さん 「サイテーですっ!」

 

矢口監督 「重量が30kg近くあって、着るときはパーツをネジで止めていくので、圧迫感と密閉間が・・・・。頚動脈が特に苦しかったらしくて、時々「苦しい・・・・」というつぶやきが中から聞こえてきました」

 

五十嵐さん 「ホントに失神しそうになりました」

 

矢口監督 「天にも昇る気持ちというような・・・・・・・・・すいませんでした・・・・」

 

相澤 「ロボットのデザインのポイントは?」

 

矢口監督 「普通の家庭にある家電ぽく見せるってことかな。頭部を炊飯器っぽくするとか、背中に背負ってる部分を湯沸かし器、胸板のところをガスメーターのフタみたいにして、初めて見たのに何か懐かしい・・・・そういうデザインを目指しました」

 

相澤 「そのロボットに恋する女の子を演じた吉高さんは、ロボットのどんなところに魅力を感じましたか?」

 

吉高さん 「撮影の途中で、『頭が炊飯器で・・・・』っていうことを教えて頂いて、それまでそんなこと全然わからないぐらい無頓着だったんですけど、だんだんどことなくさみしそうな感じの顔、哀愁といいますか、そういう風に見えてきて・・・・さみしいなと・・・・あれが公開日にはもう取り壊されるかと思うと・・・

 

五十嵐さん 「取り壊されないよ・・・・。監督は添い寝したいって」

 

矢口監督 「さっきさせてもらいました。ロボットがでーんって男みたいに寝ていて、そこに僕が女性みたいにほほを寄せて横でスヤスヤ寝てるって写真を撮りました。・・・・嬉しかったです」

 

相澤 「吉高さんは添い寝は?」

 

吉高 「もうちょっと柔らかいほうがいいかな・・・・」

 

つづく

 

 

 

 

 

 

私は980円のジャケットを着て、テレビに出たことがあります。

 

 

2012年1月 7日

まだ覚悟が

正月の実家には、妹夫婦と、その長男でまだ1歳9ヶ月のおうちゃんがいた。

 

ほんの数年前、私が「60歳を過ぎたお年寄りのニュースを読んだ」と口にしたとき、「60過ぎたくらいでお年寄りって言わないでよ」と抗議した母が初孫に「ばあば」と呼ばれてやにさがっていた。

 

歯もある程度生えそろってきたらしく、歯がないと発音できない「じ」も発音できるようになり、「じいじ」とも言えるようになっていた。

 

「じ」が言えるということは、あれも言えるということだ。

 

「ばあば」「じいじ」そして妹が私を指差しながらるおうちゃんの耳元で繰り返した。

 

「ホラ、おじさんだよ」

 

いやーん!

 

やめてー!

 

指差しておじさんって!

 

 

 

2012年1月 5日

今年こそ

大晦日も働いた。

 

仕事を終えて、ネクタイだけ外し、千葉の実家に向かった。

 

新幹線から京葉線に乗り換える途中立ち寄った書店で、往年の名作漫画の名セリフを集めた本を見つけた。

 

あくなき挑戦や男の美学を威勢よく歌い上げるセリフの数々。

 

漫画の主人公の気分でいつか口にしてみたいと思っていたものばかりだった。

 

いつの間にかそんな気持ちも過去のものになってしまったなあと思いながら京葉線の中でパラパラとページをめくっていると、舞浜駅でディズニーランド帰りの親子連れがどっと乗り込んできた。

 

遊び疲れた子供たちが次々に立ったまま眠り始める。

 

そんな様子を目にしながら席を譲らなかった私。

 

楽しい思いをするためには、それなりの苦労が伴うものだということを子供のうちから教えておくことも大事なんじゃないかとかなんとか、自分を正当化しながら・・・・。

 

若い父親が子供にこう問いかけていた。

 

「ディズニーランドで楽しかった気持ちと、今疲れて大変な気持ち、どっちが大きい?」

 

「楽しかった気持ち・・・」

 

「じゃあ、もうちょっと頑張ろうね」

 

うわうわうわっ!

 

衝撃が走った。

 

漫画の中のかっこいいセリフより、今私が言いたいのはこういうセリフじゃないか!

 

・・・・・でも、自分の子供とこんな会話を交わす日が来るのだろうか?

 

来なさそうだなあ・・・・。

 

すると、手にしていた本の中からスラムダンクの安西先生が私に語りかけてきた。

 

「最後まで希望を捨てちゃいかん。あきらめたら、そこで試合終了だよ」

 

 

安西先生・・・・・・・結婚がしたいです。

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