大晦日も働いた。
仕事を終えて、ネクタイだけ外し、千葉の実家に向かった。
新幹線から京葉線に乗り換える途中立ち寄った書店で、往年の名作漫画の名セリフを集めた本を見つけた。
あくなき挑戦や男の美学を威勢よく歌い上げるセリフの数々。
漫画の主人公の気分でいつか口にしてみたいと思っていたものばかりだった。
いつの間にかそんな気持ちも過去のものになってしまったなあと思いながら京葉線の中でパラパラとページをめくっていると、舞浜駅でディズニーランド帰りの親子連れがどっと乗り込んできた。
遊び疲れた子供たちが次々に立ったまま眠り始める。
そんな様子を目にしながら席を譲らなかった私。
楽しい思いをするためには、それなりの苦労が伴うものだということを子供のうちから教えておくことも大事なんじゃないかとかなんとか、自分を正当化しながら・・・・。
若い父親が子供にこう問いかけていた。
「ディズニーランドで楽しかった気持ちと、今疲れて大変な気持ち、どっちが大きい?」
「楽しかった気持ち・・・」
「じゃあ、もうちょっと頑張ろうね」
うわうわうわっ!
衝撃が走った。
漫画の中のかっこいいセリフより、今私が言いたいのはこういうセリフじゃないか!
・・・・・でも、自分の子供とこんな会話を交わす日が来るのだろうか?
来なさそうだなあ・・・・。
すると、手にしていた本の中からスラムダンクの安西先生が私に語りかけてきた。
「最後まで希望を捨てちゃいかん。あきらめたら、そこで試合終了だよ」
安西先生・・・・・・・結婚がしたいです。
明けましておめでとうございます。
大晦日もお仕事、大変、お疲れ様でございました。
その若いお父さんは、立派なお父さんですね。息子さんも立派な大人になられるのは間違いないでしょう。
また、安西先生もグッドタイミングで語りかけてきましたね。
さて、私が好きな言葉は、大変古い番組で恐縮なのですが、「ウルトラセブン」での下記の言葉です。
「地球を守るためなら、何をしてもいいのですか?」
「それは、血を吐きながら続ける、悲しいマラソンですよ・・・」
これらの言葉は、人類が自分を守るためには、どのような行為でも正当化できる愚かさ、また、互いの軍備拡張競争による世界覇権の争いの愚かさを表現した言葉といえるでしょう。
ウルトラセブンは、とても子供向け番組とは思えないような人類に疑問を投げかける重厚な人間ドラマが多い分、意味の深い言葉も多いです。私は、ウルトラセブンのことを語り出すと、止まらなくなるという悪い癖があるので、ここで止めておきます。
それにしても、自分なりの座右の銘は、持っていたいものですね。
今年もよろしくお願い致します。
長文、失礼致しました。