先日、奈良の法隆寺に行ってきた。
法隆寺を訪ねるのは高校時代の修学旅行以来だ。
行楽の秋が修学旅行の秋であるのは昔も今も変わらない。
境内にはたくさんの修学旅行生の姿があった。そしてその中心でバスガイドさんが案内をしていた。
「これがエンタシスです」
エンタシス!真ん中からちょっと下が膨らんでる円柱のことである。確か22年前にもここで聞いたと思う。懐かしい。バスガイドさんが口にするコメントも、昔と変わっていないようだった。
そのほかにも、アルカイックスマイルとか、玉虫厨子とか、A組男子の皆さん、もう少し早く歩いて下さいとか、A組男子の皆さん、大声を出さないで下さいとか、A組男子の皆さん、いい加減にして下さいとか、A組男子・・・・・・つーかA組男子うるさいよっ!おかげで秋とか旅とかが醸し出すはずの情緒が台無しである。
そんなA組男子の一人が、金堂、五重塔、大講堂、夢殿など境内の建物を一通り見てからこう言った。。
「ところで、どれが法隆寺なの?」
本当にしっかりして下さい、A組男子!