祖父の七回忌で、親戚一同が新潟県の十日町市に集まりました。
私は3年前ここに来たときに財布を落としましたが、今回は妹が落としました。
兄妹揃って十日町警察署の落し物係のお世話になったわけです。
どうも相澤家の人間は抜けているところがあります。
今回も法事だというのに、私も弟も妹も数珠を持っていくのを忘れ、それを「常識が疑われる」と厳しく指摘した親も位牌をホテルに忘れて取りに帰りました。
♪法事に行こうと田舎へ 出か~けた~ら 位牌を 忘れて・・・・
愉快なサザエさん一家です。
それも全員がサザエさんです。主役級のおっちょこちょいなのです。
そうそう、みんなで弁当を買いに行ったら、弁当は一つ足りないのに、お茶は一つ多かったなんてこともありました。
ま、面白いからいいか。
七回忌には30人近くの親族が出席しました。
寺では住職が「亡くなった人を思い出すということはその人はまだ生きているということなんです」というような主旨の話をされました。
祖父は確実に生きています。
ていうか、祖父のことを思い出さずにはいられません。
祖父の血を引く男たちはみんな頭部が祖父にどんどん似てきているのです。
どれだけ強力な遺伝なのでしょう。
ただみんなそのことをさほど気に病んでいないのは素晴らしいです。
自分はまだその域に達することが出来ません。
これからもいろいろ飲んだり塗ったり、全力でおじいさんの血と闘っていきたいと思います。
そのあと宴会があり、2次会では初めて親族だらけのカラオケ大会が執り行われました。
昭和歌謡大全集の趣でした。
フランク永井さんとか、水原弘さんとか、亡くなった方の歌ばかりです。
さっきの寺の住職の解釈ではこの方たちはまだ死んでいないということになるんでしょうね。
今回のメンバーの中にはこれがカラオケデビューという小学生の女の子がいました。
従兄弟のお嬢さんです。
記念すべきデビュー曲は大塚愛さんの「さくらんぼ」でした。
やっと平成に帰ってきた感じです。
歌い出しの♪愛し合う~という歌詞に反応して、ギャラリーから「まだ早いんじゃないのか」という声があがりました。
また昭和に戻った心持ちがしました。