自分の七五三の記憶はまるでありません。
5歳のときの記憶ってほとんどないんですよね。
覚えているのは楽しかったことよりショッキングなことばかりです。
幼稚園の学芸会で主役を演じたんですけど、覚えているのは自分がとちった場面だけです。
演目は「笠地蔵」でした。
念のために申し上げておきますが、笠地蔵の主役は笠地蔵ではなく「おじいさん」です。
お地蔵様が何人かいたんですが、そのお地蔵様に話をするときに右から左へ移動するという段取りを忘れたんです。
「忘れちゃったー、どうしよう」と本番が終わったあと一日中ドキドキしていたのを覚えています。
そんなの、見ているお客さんにはわからないことなのにね。
その学芸会では合奏もやりました。
これも覚えているのは木琴のオーディションに落ちたことだけです。
いきなり木琴の前に立たされて、先生に「じゃあ、ファはどこですか?」と聞かれ、面食らいました。
先生としては、木琴はピアノやオルガンを習っているような子にやらせたかったらしいんですが、どちらも縁がなかった私は勘で適当な鍵盤を叩きました。
当然不合格です。
それでも私は「じゃあ、次は鉄琴だ!」と再チャレンジする気満々だったのですが、先生に「木琴がダメだった人は鉄琴もダメよ」と言われひどくガッカリしたのを覚えています。
結局担当はハーモニカ。
曲はトルコ行進曲で、吹いたのは有名な出だしの♪ソミミミミ ソミミというところだけでした。