カニ「それにしてもこの作戦を立てたフンさんはすごいよね。あれ?フンさんは?フンさん、どこにいるの?」
ハチ「大変だ!フンさんが・・・」
フンはすっかり変わり果てた姿になっていました。サルに踏みつけられたときに、地面に強くこすり付けられてせいで、回りのドロや草と混ざってしまったのです。
ハチ「・・・もうどっから土で、どっからフンかもわからない・・・・」
カニ「フンさーん、返事をしておくれよう・・・といっても・・・顔がどこかもわからない・・・」
牛糞「フンっ・・・」
カニ「あ、顔はそこだね」
牛糞「フン、私が立てた作戦だからね。自分がこうなることは大体予想していたさ」
ハチ「フンさんがそんな覚悟でいたなんて・・・」
カニ「ウンチとか言ってごめんなさい」
牛糞「フン。いいのさ。実際ウンチだしね。ウンチだし、ニオイもきつい。そんなあたしをあんたたちは仲間として認めてくれた。フン、礼を言うよ。ありがとう」
クリ「フンだからって、そんなくさい台詞、似合わないクリよ」
ハチ「フンさん、しっかりして!」
カニ「フンさん!」
牛糞「フン、悲しんだりするんじゃないよ。私たちフンはね、みんなこうやって土に還っていくもんなんだよ」
それが牛のフンの最後の言葉でした。
カニたちはフンがいた場所を忘れないように花の種を蒔きました。
種はまもなく芽を出し、やがてひときわ大きな花を咲かせました。
牛のフンが肥料として花の成長を助けたのです。
その花からはとてもいいニオイがしたということです。
おしまい
・・・・という台本でしたが、キッズフェスティバルというイベントにふさわしいものにするため、7割書き直しました。
一体どう変わったか?
興味のあるかたは5月5日、午後2時30分、オアシス21にお越し下さい。