テレビ愛知

≪ 冥土の居酒屋 その1 | メイン | 冥土の居酒屋 その3 ≫

冥土の居酒屋 その2

「『お帰りなさい』って言われたら何て答えればいいの?」

「そりゃ『ただいま』でしょう」

なんて言っておきながら、いざ店に入り実際にメイドさんに「おかえりなさい、ご主人様!」と言われると何も言葉が出なかった。
やはり見ず知らずの他人に「ただいま」とは言いにくいものである。

メイドという洋風な存在がウリの店なのに、客席はお座敷だった。
全員席につくとメイドさんが「幹事のご主人様はどちらですか?」と問いかけてきた。
「幹事のご主人様」という斬新な表現にメンバーはどよめいたが、メイドさんは全く動じずメニューの説明を始めた。

「お料理代プラス1500円で飲み放題コースをお付けすることが出来ますが、1500円のコースですとビールは瓶ビール、焼酎も韓国焼酎、あと酎ハイは3種類だけとなっております。さらに300円プラスしますと、カクテルなどが増えますが、もし生ビールが飲みたいということであれば、さらにもう300円プラスして頂かないと・・・・・」

小刻みな金勘定にご主人様気分は早々に吹っ飛ぶ。
600円が惜しい我々は1500円で瓶ビールで我慢することにした。
メイド居酒屋だからといって、メイドさんがビールを注いでくれたりするわけではない。
料理も大皿で運ばれてきて、自分たちで取り分けなくてはいけない。
「ソースは?」などと訊くと「そちらの棚から取って下さい」と言われてしまう始末。
どうしてもメイドさんにサーブしてほしかったら「メイドが巻き巻きする北京ダック 2500円」「メイドが取り分けるフカヒレ 3500円」などそれなりのメニューを頼まなければいけない。
そんなもの600円をケチる我々が頼むわけがない。
もっとリーズナブルなものを探す。
メニュー表に載っている料理のうち、ハートマークがついているものはメイドさんが何らかのサービスをしてくれることになっていた。
一番安いのが「萌え萌えタマゴ 280円」だった。

つづく

アナウンサーの動画を見る!

プロフィール

【最近面白かった漫画】
「三月のライオン」
「とめはねっ!」
「宇宙兄弟」
「モテキ」
「へうげもの」
「もやしもん」
「こさめちゃん」
「犬のジュース屋さん Z」

【好きな言葉】
「振り向くな、振り向くな、後ろには夢がない」(寺山修二)
「しゃかりきコロンブス」(光ゲンジ)

【担当番組】
ニュースデータで解析!サンデージャーナル、特番など

バックナンバー



RSS:このブログのフィードを取得
もっともっとバックナンバー
テレビ愛知HPトップへ!
Copyright©Aichi Television Broadcasting Co.,LTD. All rights reserved.
注意事項:このWEBサイトに掲載されている文章・写真等の著作権はテレビ愛知およびその他の権利者に帰属しています。
無断での転載・再配布などはご遠慮ください。