5月23日(月)
レッサーパンダが大変なことになっている。千葉市動物公園のレッサーパンダ、風太くんの檻の周りには連日人だかりが出来ているという。「客寄せパンダ」という言葉はもはやジャイアントパンダのものではなくなった。30年前、私が子供の頃は大変なジャイアントパンダブームで、動物園に行ってレッサーパンダを見ても、「ニセモノじゃん!」とののしっていたのに。
二足歩行といえば、かつてエリマキトカゲが大ブームを起こしたけれど、当時無理やり立たされ走らされたエリマキトカゲの中には命を落とす者も多かったと聞く。エリマキトカゲにとって二足歩行は体への負担が大きすぎたのだ。
風太くんにはくれぐれもご自愛頂きたい。
5月24日(火)
私はあまりおしゃれな方ではない。きのうも白いシャツに青いズボン(ズボンと言ってしまうのがすでにダメなのかもしれない)というシンプルなファッションに身を包んでいたら、カメラマンさんから「表に出る人間がそういうパッとしない格好してると本当にガッカリするんだよなー。何かないのか、そのシャツの上にベスト着るとか」と言われた。やはりそうなのだ。アナウンサーのカジュアル、アナカジと言えばベストなのだ。
3月いっぱいでニュースキャスターでなくなった私は、これからカジュアルな服装での仕事も増えるだろうと思い、各局の男性アナウンサーのファッションをチェックした。その結果、ベスト着用率が非常に高いことがわかった。必ずしも本人の趣味ではないだろうと思う。カジュアルでありながら、カジュアルすぎない、一言で言ってしまえば無難な路線をアナウンサーというのは求められるのだ。私も今まで着たことなかったのに、この春2枚もベストを買った。
無難と言えば、アナウンサーには駄洒落の使い手が多い。基本的に笑いというものは誰かを貶めるものであったりするけれど、駄洒落は誰も傷つけないからだ。まさに無難だからなのである。
「いろいろ気を使っているのねー」という温かい気持ちで、アナウンサーのベスト姿や駄洒落を見守ってほしいものである。